地をゆすり 風雨で流す 地の汚れ
人の心も 清められつつ
このところの異常気象はただ事ではない気がする。 何度も災害に遭われた被災地の方々には、どう表現してお見舞いをしたらよいかの言葉も見つからない。
日本人として、我々の代わりになってご苦労されていることに、ただただお詫びと感謝の日々である。
そのような時、身を挺してボランティアで働く方々の姿は、世界中の称賛の的になっているという。
苦しむ人々を助けたい、お手伝いしたいという心の尊さは、日本人の心の本来の美しさに気付かせられ、勇気と感動を与えてくれる。
「人は生まれながらにして罪びとである」とはキリスト教聖書にある言葉だ。人は前世において罪を犯し、その償いのために人間として再生させ、人の一生をかけて罪を消していくのであるという。更に何度も再生転生して、魂を清め昇華させ、天上界の存在になる、ということを聞いたことがある。
人生にはいろいろなことが起こる。幸せな時には「人と生まれて良かった」と思い、嫌な想いを持つ時には「人生は辛く悲しいものだ」と思う。
昔、「苦しい人生上り坂。楽しい人生下り坂」という言葉を書いたことがある。
苦しみに喘いでいる時こそ、人生は頂上を目指しての上り坂であり、何の苦労もなく日々を楽しく暮らしている時こそ、実は人生の下り坂なのだ、という意味だが、今でもこの言葉を思い出しては、自らの反省の時を持つ日々である。