海外に長年在住した経験からはっきりとわかる事、それは、東アジア圏の人間以外は、日本人、中国人、韓国人の見分けがまったくできないばかりか、その違いについてほとんどの人が全くの無知でありかつ、違いに関して敬意を払わないという事実である。

 

 わかりやすくいうと、「わたしは日本人です」といったところで、相手(欧米人、アフリカ人、アラブ人、中南米人、東ヨーロッパ人、ロシア人、インド人)の認識に特に変化は生じないということである。東南アジアの人はもう少し認識を分けるが、それでも日本人が想像するほどではない。

 

 マスメディアで少数の日本好き外国人が誇張してフォーカスされる傾向があるので、日本は世界で特別扱いされていると勘違いする人がよくいるが、そんなことは絶対にない。

 

 「中国では韓国人が日本語を話しているのよ」などという意味のわからないことを平気でいう人もいるくらいである(まあ極端な例にはなるが)。

 

 「わたしは日本人です」といったところで何も意味をなさず、日本人も中国人も同じ存在、Different name but the same thing (読み方が違うだけで同じもの)という認識を持っている人が全体の99%といってもいいくらいである。

 

 日本では中国語を話すんですか?という質問をする大学生など、欧米圏でもゴロゴロいる。

 

 つまり、日本人であることで別扱いされず、日本人と名乗ろうが名乗ろまいが、中国人として扱われることが非常に多いということである。

 

 そしてそうした現実は、こうしたコロナウイルスの蔓延する状況では情け容赦なく日本人の安全を脅かす。

 

 現に、オランダでは、日本人の子供達が公園で遊んでいるときに現地白人の子供から、「ファック チャイナ コロナ」といわれて暴行をうける事件が発生している。

 

 これ以外にも言葉の暴力は数限りない。

 

 こうした状況をなぜかマスメディアはあまり報告しないが、もはや、「わたしは日本人です」といってもなんの役にもたたず、暴力をうける危険が満ち満ちている。

 

 現に、カナダでは、「Ah you are Japanese? How are you Corona?」と言われるなど、完全に日本人とわかっての平然たる人種差別も確認されている。

 

 日本人であることをまったく考慮されず中国人として扱われて差別もされ、また日本人であることを名乗って認識されても同様に差別をされる状況が以前にもまして激増している。

 

 こんな時期に海外にいることは命がけともいえる。

 

 本国政府が無能極まりないので、各自が自らの身を守るしかない。

 

 今回もお読みいただき、ありがとうございます