古い映画で時を置いて見たくなる作品は、前回のブログで書いた人形アニメーション物のレイ・ハリーハウゼン
ものと、もうひとつはサスペンスの巨匠アルフレッド・ヒッチコックもの。
Amazonprimeで「鳥」がリリースされていたので、また見直してみました。
昔のTVでも何度も放映されていたし、何回見たかわからないぐらいの作品ですが、
見直してみると、またいろいろ発見というか、全然覚えていなかったこととか、いろいろ気づいたところ
がありました。・・・
原作はダフニ・デュ・モーリエの短編小説の作品です。
↑主演ロッド・テイラーとティッピ・ヘドレン。
この作品は後半の鳥が襲ってくるところがあまりにもショッキングなシーンが多いので、
後半のシーンははっきり覚えているところも多いのですが、前半のシーンは忘れているところが結構ありました。
というか、この主人公の男女は最初から恋人同士ではなかったんですね~
ペットショップでの出会いの場面は恋人でもなんでもなく、ほんの少し過去に接点があっただけで、
皮肉を言い合いながらも惹かれるようなしゃれたシークエンスになっていましたが、正直全然覚えていませんでした。
ティッピ・ヘドレン演じるブロンド美女は、ちょっと高慢ちきな感じで、正直あんまり感じよくないし。・・・
男性は渋い感じのイケメンの弁護士(主演ロッド・テイラー)ですが、元カノが近くに住んでいたり、お付き合いするのがとてもむずかしそうな、気難しい感じのお母様や、歳の離れた妹がいたり、なかなか人間関係もいろいろあるのですが、
昔見ていた時は細かいところにはそんなに気づいていませんでした。
今回ちょっと不思議に思ったのは全然知らない女性につがいのインコ(ラブバード)のお誕生日プレゼントを
もらって、初対面なのに、めちゃくちゃなついている妹。
日本人の感覚ではこれはないよね~と思いながら見てました。
↑スザンヌ・プレシェットが演じる元カノの女性教師。
初対面の元カノのうちに泊めてもらうという厚かましい?ブロンドのヒロイン。
↑お母様役のジェシカ・タンディ。 1989年の「ドライビング・MIssデイジー」でオスカー主演女優賞を獲りました。
そしてこれだけの恐怖を感じるサスペンス映画でありながら音楽が全くないこと。
鳥の羽ばたき音や、声だけで表現する見事さ
このように古い作品をまた見直してみて、新しい発見があるのもまた楽しいことだと実感しています~
ちなみにヒロインのメラニー演じるティッピ・ヘドレンが屋根裏部屋で鳥に襲われるシーンは
もともとは小道具である偽の鳥を使うはずが、急きょ本物の鳥に変更され、本物の鳥に襲わせる
過酷な撮影が5日間も続き、本当に精神的に参ってしまったというエピソードが残っています。
そして、ヒッチコック監督は主演のティッピ・ヘドレンが大好きで、セクハラの行為をたびたびしていたと
ヘドレンが後に自叙伝で語っています。
すごい苦労をされていたんですね。・・・
ある意味一番こわいな~、ヒッチ監督。・・・・
↑カメオ出演ではかわいい2匹の犬と一緒にペットショップから出てくる男。