機獣研究報告その1 | ZOIDS SHOP ~細目な店長の店~ [ゾイド]

機獣研究報告その1

どもです(・ω・)ノ


毎度お馴染み、初期マイクロゼンマイゾイドの収集と研究に進展がありましたのでご紹介したいと思います。

今回かなり長いので2つに分けました、順番に読んでいただけると幸いです。




先ずはいつもの解説から。

国内ゾイドシリーズに置ける初期のマイクロゼンマイゾイドには、販売時期により複数のパッケージバリエーションが存在します。
最も大きな違いは、パッケージ上面の型式ナンバー表記にあります。


最初期の8機にはそれぞれ4種類のバリエーションが存在。

左から第1期~第4期と呼称しています。

写真はハイドッカーですが、初期マイクロゼンマイゾイド8機、つまり
・ガリウス・エレファンタス
・グライドラー・グランチュラ
・アクアドン・ペガサロス
・ハイドッカー・ゴルゴドス
の全てに写真の様なバリエーションが存在します。

ナンバー設定が徐々に定着して行く様が見てとれて面白いですね。






続いてお馴染みミニカタログを見ます。

旧ゾイドには多くの種類のミニカタログが存在します。
それぞれのカタログにはいつ頃印刷されたのか、または表示価格がいつ頃の物かについての記載があります。

つまり、どのカタログが付属しているかを見ればそのゾイドがいつ頃製造された個体なのかを概ね特定することが出来る訳ですね。


パッケージとカタログの関係をまとめると↓の様になります。



これまでの経験上、パッケージとカタログの組み合わせパターンが狂った事は1度もありません。

この事から、パッケージのリニューアルとカタログの更新は連動していたと考えることができます。

第2期版の期間がやたら短い様に見えますが、じゃあ2期版は特別レアなのかと言うとそうでもない感じです。
この辺は生産数とかが関係しているのでしょう。







ここからは第3期版と第4期版に注目します。

第3期版と第4期版のパッケージの違いは、吊り下げタブ右上のナンバー表記の有無にあります。

赤丸のところですね。
3期までは何もなかった場所に、4期でナンバーが付けられる様になった訳です。







ではこちらを見て下さい。
このグランチュラを先程の表に当てはめるとどうなるでしょう?

もちろん、吊り下げタブにナンバー表記があるので、グランチュラの第4期版ですね。


…と、思いきや?
実は違います。


このグランチュラの吊り下げタブ部分のナンバー表記はシールです。

どうやら等3期版と第4期版の間には、第3期版にナンバーシールを貼って4期仕様にした物が存在していたのです。
もちろん正規の4期版のタブ部分のナンバー表記はシールではなく印刷されたものです。




第4期版へのパッケージリニューアルが決定後、すでに生産を終えている3期版を4期仕様にするためにナンバーシールが作られたと見られます。赤線の辺りですね。

先ほどのナンバーシールが張られているグランチュラと通常の第3期版グランチュラを比較すると、ナンバーシール版グランチュラは3期版としては後期生産ロットであることも確認できます。



[予想図]こんな感じのシールだったのでしょうか?

さてこのシール、貼ったのは当時のTOMYなのでしょうか?
それとも小売店にシールが配られたのか、はたまたその両方なのか。

流石にそこまでは分かりませんが、シールを貼るのは手作業で行ったことは間違いないと思います。
先程のグランチュラのナンバーシールもよく見ると微妙に位置ずれしていて、手作業感がよくわかります。



そして、手作業だったゆえ、この様な物が生まれてしまいました。







グライドラー第1期版、まだ型式ナンバーの設定すら無かった時代のパッケージにナンバーシールが貼られた極めて珍しいエラー品です

発売から約2年くらいずっと売れ残っていたのでしょう、他の3期版ゾイドと一緒にシールが張られてしまったものと思われます。

それが未だに未組立で現存していたのはまさに奇跡的。

現状、店長のコレクションの中でも最も貴重な珍品と考えています。






さて、長々語りましたが実はここまでは前置きです。

一応グランチュラは初出しの品でしたが、ここまでの話は以前にもしたことがあるので、今回の本題はここからなんです。

流石に長いので一度切ります。


その2に続く!