バレエ「白鳥の湖」 | 竹井良オフィシャルブログ「無印「良」品」Powered by Ameba

バレエ「白鳥の湖」

バレエの最高傑作と言えばチャイコフスキーの「白鳥の湖」。

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◎あらすじ
悪魔に白鳥に姿を変えられてしまった乙女。真実の愛によってのみ人間に戻る事ができる。
王子に出合った乙女は結婚を誓いめでたく・・・と思いきや、婚礼の場には乙女になりすました黒鳥を悪魔が送るのだった。王子は騙されて結婚を誓ってしまう。
乙女は絶望し、身を投げる。
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そんな白鳥の湖、実はたくさんの振付師によって曲順などが変わり色々な版がある事をご存知でしたか?
他のバレエ作品が比較的作曲家の書いた順に忠実なのに比べ、この作品は初演時不評でしばらく演奏されなかった事もあって、後世の演出家が再演にあたり色々と変えたのです。

なので、曲順どころか白鳥と黒鳥の踊る曲さえ逆だったり、バッドエンドorハッピーエンドと色々な版があるのです。

なので白鳥の湖を観に行く時はどの版なのかにも注意が必要です。

そんな自分も初めて観たときはさっぱり?でした。
バレエ自体が初体験だったというのもあったのですが、後から分かったのは自分の好きな版ではなかったのです。


そんな訳で今自分が一番好きな「白鳥の湖」をご紹介します!

ロシアのボリジョイバレエの全盛期、グリゴローヴィチ版・ミハリチェンコの白鳥の湖です!
この当時32歳、別格の演技力もさる事ながら、踊りが全く衰えていない・・・すごすぎる。
グリゴローヴィチ版は、ハッピーエンドです。そこだけが悲劇好きとしては残念?だけど、ミハリチェンコの白鳥・黒鳥共に圧巻です!

映画の「ブラックスワン」を観た方なら分かると思いますが、ピュアで控えめな白鳥と妖艶で誘惑する黒鳥、一人二役を演じなくてはいけないのでこれが出来るプリマは意外と少ないのです。
(ちなみに最初は別々の人が演じていたそうで。)

載せたのは黒鳥の有名な32回転のシーン。
この動画ではそこだけで残念ですが、最後の白鳥の絶望のシーンのクライマックスまで観た時は初めてバレエで泣いてしまいました・・・
とにかく圧巻です。今のところ自分の中で一番ベストな物です。
現在輸入版でしか手に入れられませんが、興味のある方はぜひ全幕観る事をお薦めします!

演奏も素晴らしく、緩急自在で踊りに良く合わせているのが分かります。多分CDだけで聴いてたらテンポが揺れ過ぎに聴こえてしまうのかもしれませんが、踊りと一緒に観ると演奏だけでも今までのNo.1です。

よく月刊~とか入門~のDVDで観れる他のバレエ団のもいいのですが、演奏も踊りも無難な感じで品よくまとまっているなぁ・・・でもね、って事が多いです。初めて観るなら絶対これ!
コールド(群舞)バレエもとても揃っていてきれいです。悪魔と王子の踊りがリンクしている所もかっこいい。



もう一つ、アメリカン・バレエ・シアターのジリアン・マーフィーの踊る黒鳥も正確で素晴らしいです。前まではこれが好きだったけど、でも今はミハリチェンコかな。
と言ってもこちらの方が最近のです。



・・・なぜこんな熱く語っているかと言うと。

6月1日のコンサートでは自分で抜粋しアレンジした、ピアノ・ヴァイオリン・チェロによる「白鳥の湖」を演奏するからです(笑)
どこを抜粋しようか悩みに悩み中。そして、これからアレンジ・・・オーケストラの様に豪華にはいかないのは分かっているが・・・大変だ。

チケットはe+(イープラス)にて13日(水)10:00発売開始です!笑