あれは35歳の夏、
特選街という雑誌で、
新しく発売されるマッキントッシュ(以下マック)
の特集がありました。
私の人生は、
マックに出合って激変しました。
思えばあの頃、
職場にワープロが入ってきて、
それに慣れようと富士通のオアシスを購入、
自己投資として、
16万をつぎ込んだものの、
結局相性が合わず、
数週間後には絶縁状態、
今はどこかの押入の奥で眠っています。
そんなワープロとの苦い出会いを
引きずっていたので、
いざパソコンと言われても、
すぐには手が出せず
後ずさりしていました。
結局、躊躇していた私の背中を
妻に押され
20万でマックを購入しました。
堅苦しく気難しいワープロと違って、
親しみやすくて、
遊び心たっぷりのマックに
私も我が子も夢中になりました。
以来、
私のCPUはマックのプログラムに、
日々更新され、
気が付けば、
いつのまにか、
アナログ人間からデジタルに進化していました。
きっと、私を知っている人たちが、
私のことを、冷たーい人だと感じるのは、
たぶんそのせいだと思います。