2010年中国の映画。

知的障害児の二十歳くらいの息子を育てる父。
しかし父親は胃ガンにおかされ余命数ヵ月の宣告を受けていました。
自分亡き後、息子が困らないようあれやこれやと残された時間を彼のために懸命に手を尽くす父。


涙なしには見られなかったです、とてもとても良かったです。
見てから暫く一人で嗚咽しておりました、今思い出しただけでもうるうるするえーん



いきなり親子が海で心中しようとするシーンから始まります。
余命わずかな父は、残される息子が不憫で心中を決意。
もちろん息子はなんのことやら分かっちゃいません。

幸か不幸か、息子は泳ぎが得意で心中失敗。

父は、彼を色々教育する決意をします。


もうお父さんの溢れんばかりの愛情をひしひしと感じます。
バスの乗り方を根気強く教えてやったり、仕事が貰えるよう自分が働いている水族館で掃除夫として雇って貰えるよう掃除のやり方を仕込んだり。

どんなに物覚えが悪くても決して怒らず誉めてやる父親ですが、残された自分の時間、すすまない息子の教育などなと切羽詰まり、一度だけ声をあらげてしまいます。
しかしそのあとすぐ我にかえり、息子に謝る父。
お父さんの気持ちになりきってみてしまう……えーん


息子が迷子になっても困らないように、名前と住所を服に縫い付けてやったり、亡き後の施設暮らしに慣れるように、今から一緒に住み込んでやったり。
うっうっえーん

父の働く水族館の大きな亀が大好きな息子。
自分が死んでも寂しくないように、息子に「お父さんは亀になるんだよ、ずっとお前と一緒にいる」と教え込みます。
そして、甲羅の張りぼてと亀の体っぽいシマシマTシャツをみにまとい、お父さんは亀だよ~、と言って息子と泳ぐのです。
これ、文章にすると凄い間抜けだし、張りぼてを身につけ大真面目に泳ぐお父さんも変なんですが、もうこのくだりが素晴らしく良かったです。
しつこいけど良かった!

父親役はジェットリー。
アクション俳優として有名みたいですが、私はよく知らないのでなんの先入観もなく見れました。


私がこういうのに弱いのもあるんですが本当に良かったです、録画を消さず取ってます。
皆さん機会があればみて欲しいです。
『山の郵便配達』とか、中国は時々こういうので素晴らしい作品がありますね。

思い出しただけで震えるww