1948年カラー作品。
西部劇の大巨匠ジョンフォード監督。
初めて見ましたジョンフォード。

|_・;) 舌の根も乾かぬうちに西部劇…。

しかし!
これがとても良い作品でした。


銀行強盗の無法者三人組。
砂漠に逃げますが、途中瀕死の妊婦に出会います。
なんと彼らは出産を手伝ってやり、妊婦は非常に彼らに感謝し、生まれたばかりの息子に彼ら三人の名前を名付けて死亡。
三人は赤ちゃんを連れたまま砂漠の逃亡を続けます。


三人が、生まれたてほやほやの赤ちゃんに一喜一憂している様子が笑えます。
遺品の中から育児書を探し出し、大の大人が育児書に片手に四苦八苦。


水の無い砂漠で、なんとかサボテンから搾り取った水を、自分たちが我慢し赤ちゃんに与えたりとか、見ていて大変ほのぼのしました。


三人の厚い信頼関係もとても良かったです。
キャラもバランスが良かったです。
そして三人共、自分たちの名前が赤ちゃんに付いているもんだから、可愛がる可愛がる!


残念ながら三人のうち二人は、砂漠にやられ死んでしまいます。


聖書が大事な鍵になって話が進んでいきます。
本当に、彼ら三人が赤子を授かったのは偶然ではなく、さだめだったのかもしれません。


純粋なドンパチ西部劇が好きな方には、肩すかし的作品かもしれませんが、ジョンフォード自身この作品をマイベストと言っていいほどの作品だと言っていたようです。

スリーメン&ベイビーの元ネタでもあるようです。


普通砂漠で赤ちゃん生きられないだろ!とか、毛布にくるまれてるのそれ絶対赤ちゃんじゃないだろ!というお約束突っ込みはありますが、にこにこして見られる大変心の温まる作品でした。
見て良かったです。