2004年イタリア。

産まれながらの小児麻痺(多少自閉症も?)を患っているミドルティーンの少年と、初めて対面した実の父親との親子の絆の物語。

少年の母親は、少年を産んだことにより死去。
それに耐えられなかった父親は、少年を母親の親戚に預け、二度と少年に会うこともなく自分は新たな家庭を築きます。


それがとあるきっかけから、小旅行(メインは病院治療)で少年と二人で過ごし絆を深めていきます。

父親は常に少年に真の愛情たっぷり。
そんなに大切なら、もっと早くに会ってやればいいのに。
最初はぎこちなさそうだった少年も、すぐに心を開きます。

少年を本当に障害のある少年が演じています。
やはり、役者が演じるのとは重みが違います。
歪んで麻痺した体で満足に歩けません。
役者初体験の子らしいですが、うまかったなあ…。
リアリティがあってちょっとドキュメンタリーチックでもありました。


病院で知り合ったおば様(重度の障害の娘がいる)の、娘が死ぬことを願った事もある的な告白も重みがありました。
男親は障害者を世話するの現実から逃れようとする、とか。
重い。


最初と終わりが、いきなり始まっていきなりそこで終わる?という感じで、スッキリしませんでした。


派手派手しさはない静かな作品ですが、重いテーマを見やすく作ってありました。