1990年フランスハンガリー作品。


素晴らしい詩の心があり剣術にもたけて、みんなからの信頼も厚いシラノ。
彼の悩みは醜くでかい鼻。
彼は、いとこの詩的な表現が大好きな娘ロクサーヌに恋するが、彼女が愛したのは自分の部下である顔だけが取り柄のクリスチャン。
クリスチャンは器も小さいし詩的センスゼロ。
シラノは、詩的センスゼロな彼のゴーストライターとなってやり、せっせとロクサーヌに恋文を送り続けます。
それもこれも、愛するロクサーヌの恋を応援してやる為。
実はシラノが書いたとも知らず、クリスチャンの手紙にメロメロのロクサーヌ。


シラノが、可哀想な恋の道化役で…(*u_u)
ジェラールドパリュドゥーがやってるんですが、ごっつい体格で短気な性格なくせに、健気な姿はなんとも言えませんでした。


ロクサーヌとセバスチャンの為に、種明かしもせず身をひくシラノ。


セバスチャンの死後14年もたって、初めて真相に気づくロクサーヌ。
しかし時は遅しでシラノは刺客に襲われ虫の息。
虫の息での、独白は圧巻です(;_;)


それでも最後に、ロクサーヌが真実に気づいただけでも、せめてもの救いかなあ…。


ロクサーヌは、あんまり好感が持てませんでした。
美人でみんなからちやほやされ勝ち気で、自分勝手。
ラブレターが情熱的すぎて卒倒しとるし。
ずっと倒れとけや(Θ_Θ)
男見る目が無さ過ぎ、普通気づくやろ!

スティーブンマーチンの『愛しのロクサーヌ』は、これを元に現代版ラブコメに焼き直したものなんだろうな。