1998年ジムキャリー主演。
彼がのりにのっていたころの作品だと思います。

ジムキャリーは、顔を含めどうもあまり好きになれないんですが、評価の高い作品だったので鑑賞しました。


ジムキャリーだからてっきりコメディかと思いきや…ブラックユーモア的作品でした。
私の根がマジメだからか、彼の立場を考えるとなんともいえない嫌な気持ちになりながらみました。

とある島に住むジムキャリー演じるトゥルーマン。
実は、島全体の人物が演技をしていてそれを知らないのは彼のみ。
奥さんも友だちもみんなみんな何万人規模での演技!
そんな事はつゆ知らずな彼の様子を、テレビ局が全世界にこっそりと生中継し続けているという奇想天外なストーリーです。
まさに発想の勝利でとても斬新な気持ちで鑑賞しました。


生まれた時からずっと騙され続け生中継し続けられている彼。

自分のせいで死んだ父親も(本当は演技上の父親だし死んだのも演技)、恋愛結婚した奥さん(恋愛も実は妻を演じた役者の演技)も、トゥルーマンの中では事実です。


だまされているのを知らないのは当の本人だけで、なんだか可哀想で可哀想で見ていてつらかったです…
テレビ局の人間サイテーだなと思います。


しかしだんだんトゥルーマンも何かがおかしいときづきはじめます。



特に大きな盛り上がり所はなかったのが拍子抜け。
最後はみんな(視聴者)にお辞儀をして外へ出て行くトゥルーマン。


ジムキャリーのコミカルな演技があるから観れましたが、真面目に考えたら本当に鬱な内容でした。
なんとも言えない後味が残ります。