チャップリンがおじいちゃんになった頃の晩年映画。

今まで何作かチャップリンの映画を観ましたが、政治的メッセージなんかが強くてあんまり面白さが分かりませんでした。


でも、これは分かりやすいラブストーリーでとっても良かった!


かつて一世を風靡したが今は売れない老いたメディアンと、精神的な思い込みにより足が動かなくなった若いバレリーナ。
老いたコメディアンはチャップリンそのものを忍ばせます。

若いバレリーナを、いやらしくない無性の愛情で元気づけるチャップリン。
彼女はだんだん元気になります。


時には売れないチャップリンをバレリーナが励ますことも。

当然彼女は歳の差を超えて彼を愛するようになりますが、自分の老いや体たらくアルコールに蝕まれた体を知っているコメディアンは、彼女の求婚を拒み、若い男性(チャップリンの息子が演じています)へと彼女を譲ります(;_;)


結構説教臭い人生を生き抜くセオリーなんかが沢山出てくるのですが、鼻につくことはありませんでした。
チャップリンが言うからかな?


ノミのショー、めちゃくちゃ面白かったです。
さすがです。

バスターキートンもカメオ出演。
バレリーナさんも物凄い美女でした。



最期の舞台で、彼は絶頂期と同じ様に観客から拍手喝采を浴び、愛する彼女の舞台を観ながら息をひきとります。
これは涙出た(T_T)(T_T)

でも彼は幸せな最後を迎えたと思います。


難しくないチャップリンの映画。
チャップリン作曲のテーマもいいし、とても良かったです。
どっちかというと女性向けかなあ。