今から50年程前の大巨匠フェリーニの作品
勿論白黒です


確か高校生の時に見たので、二回目です。
高校の時はまだ人生経験も浅かったからか、あんまり面白いと思わなかったと記憶しています。


今回は面白かったです。
歳取った証拠(^_^;)

決して美人では無い少し知恵遅れのジェルソミーナ。
目がくりっくりとして、テトンテトンとした歩き方も愛嬌があって可愛らしい(*^o^*)
顔がデビュー当時の浜崎あゆみに似てるね(^_^;)
ジェルソミーナを演じるジュリエッタマシーナ、実生活では監督フェリーニの奥様だそう。


そのジェルソミーナを貧しい家庭から、旅芸人の相棒としてこき使う為に買い取るザンパノ。


ジェルソミーナが、自分は何の役にも立たない駄目な人間だと嘆いていると、ザンパノと犬猿の仲である若い旅芸人が転がっている小石を拾い上げ、
「世の中には意味の無いものなんて無い、この石ころでさえもね」
と諭す場面があります。
その小石を大事そうに愛おしそうに眺めるジェルソミーナが印象的でした。


後半、ザンパノが誤って若い旅芸人を殺してしまい、それを目撃したジェルソミーナは精神がおかしくなり、芸においても使い物にならなくなりザンパノに捨てられてしまいます。
ザンパノを慕っているのに!
ザンパノ、ひでー男だプンプン(`ヘ´)



しかし数年後に、老いたザンパノはジェルソミーナの死を知り、酷く狼狽し浜辺に這いつくばって砂をかきむしりながら嗚咽するのでした。


ザンパノのひでー性格ばかり見てきたので、ラストはなんとも言えない気持ちになる…



ジェルソミーナは頭が弱い設定ですが、時々しごく鋭く物事を言うので、本当に頭弱いのかな?と…。


あの切ないメロディーが映画の良さを更に引き出しているね。
ど~しどしみ~って、哀愁ありすぎ…(∋_∈)


ジェルソミーナが舌足らずにザンパノ~って呼ぶのもたまらんね。

イタリア語で
ザンパ 悪い奴
ジェルソミーナ 純真無垢
みたいな意味があるそうです。


♪ど~しどしみ~