この3日間、
ずっと本を読んでいた。
3日間で2冊。
久しぶりのハイペース。


一気読みした
山田詠美の「つみびと」。


数年前に大阪で
ネグレクトによって
幼児が亡くなった事件を
モチーフにした小説。


何で、
母親だけ責められるのだろう。



事件が起こったときも思ったけど、
小説読みながらも
同じことを考えた。


そりゃ
実際に放り出したのは
母親だったかもしれない。



でも、
父親は?
祖父母は?

この幼い命を
本気で守ろうとした人は
いなかったの?

母親だけが
幼い子どもたちを
守っていかなくちゃいけなかったの?



この幼い命に関わる大人は
母親以外にもいたのにもかかわらず…。



「じゃあ、
そういう人と知り合ったら、
お前は助けられるのか?」


昨日からずっと
自分に問い続けている。


言うほど私は
立派な人間じゃないことを
思い知らされた小説。



内容はキツイけれど、
山田詠美の優しく乾いた文体で
どんどん引き込まれる。

再生の匂いで終わるので、
読後感も悪くないです。


子育てしてる人にも、
子育て終わった人にも、
子育てしてない人にも
読んでいただきたい一冊です。


ヒプノセラピスト・占い師  中尾 弥生

ヒプノセラピー&占い
みちくさ野はらクローバー
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