メイビー、ハッピーエンド5月27日レポ⑧ | そうだ ちょっと、休もう。

そうだ ちょっと、休もう。

HSP気質なワタシの日常

あにょにょ~!

どうも。

たかぎです。



レポは必ず①に記載の注意事項をご一読頂いてからお楽しみ下さいますようお願い申し上げます。






~メイビーハッピーエンドレポ⑧~


ジェームズの家に到着したオリバーとクレア。緊張した面持ちのオリバー。

運転してくれてありがとう。いいのよ……。

車から降りた二人。オリバーは鞄を持ってファブンを抱えてクレアを振り返ります。

気を付けて帰って。ありがとう。どういたしまして。

オリバーはジェームズの家に向かって歩き出します。そのとき………

待って!クレアがオリバーの背中に声をかけます。え?振り返るオリバー。

ジェームズはあなたの雇い主だった。そしてあなたを捨てた。最初はあなたのことが好きだったとしても

古くなったから捨てたのよ。人間の心は変わるものなの。人間に対する気持ちだって

変わってしまうんだから。本当にジェームズの家が見つかるとは思わなかったから

今まで言わなかったけど……あなたが傷つくのを黙って見ていられないわ。行っちゃだめ。

傷つくだけよ。オリバーは少し間を置いてから、

君はいいロボットだよ。でもジェームズのことをそんなふうに言うのは許せない。

人間の心は永遠じゃない。それが雇い主たちを見ながら私が学んだこと……

君は僕を愛する人間がいることに嫉妬してるだけだ!もうやめてくれ。

じゃあ気を付けて帰るんだよ。

ジェームズはあなたを捨てたのよ!

クレアの言葉にオリバーは振り返ることなくジェームズの家の中へと消えていきました。

このときプロジェクトマッピングで映し出された家のちょうど扉の映像の部分に向かって

オリバーが歩いていってそのまま暗闇に消えていく演出がとてもリアルでした。

クレアはオリバーの後ろ姿を見つめながら、泣き叫ぶように、

人間はみんな同じなの!と……。




ここで「#13.人間から学んだこと」をクレアが本当に今にも泣き出しそうな切ない表情で

語りかけるように一人で歌い出します。この曲ではクレアの元の雇い主の夫婦の話が歌われています。

旦那さんが奥さんに愛想を尽かしてしまうというニュアンスの内容で

♪世の中どんな愛も  季節のように  終わりが訪れ  すべては変わっていく

永遠の愛なんてない  人間から学んだこと と歌っています……。

歌い終わったとき……ジェームズの家からオリバーが出てきます。

……ジェームズは?

昨年、亡くなったそうだ。

……家族には会えた?

ヘルパーボットがアパートから抜け出してこんなに遠くまで来たことが不思議だって。笑ってたよ。

今使ってるニューヘルパーボットは家でなんかしないって。

うつむいてやるせない表情のオリバー。

大丈夫よ。オリバー。

僕の助けは必要ないんだそうだ……。

私はあなたの助けが必要よ。ファブンだってそうよ。……気にすることないわ……

大丈夫よ、オリバー……

残ったものはこれだけさ。

オリバーは手に一枚のレコードを持っています。

ジェームズがこれをあなたに遺したの?

これを僕に渡してほしいと言ったそうだ。でも住所が分からなかったらしい。

僕に残ったのはこれだけだ。

オリバー、これは本当に特別なことよ。

君が正しかった。誰も僕の助けなんか求めていなかったよ。

私が間違っていたわ!ヘルパーボットに形見を遺す人は初めて見たわ!

ジェームズは本当にあなたの友達だった。最期の瞬間にあなたのことを考えたのよ。

それが何を意味しているかわかる?私が間違ってたわ。オリバー。



このときステージ中央の奥に置かれたピアノに優しくライトがあたって

ジェームズが「僕たちはなぜ愛し合ったのだろう」を弾き始めます。

クレアにあたっていた照明は暗くなって、オリバーはジェームズの近くへそっと

歩み寄って行きます。そして演奏しているジェームズの肩に優しく手を置いてじっと

そのピアノの音色に耳を傾けています。そしてジェームズの穏やかな顔を見つめて……

ジェームズも振り向いて優しく微笑みかけます。まるで天国へ束の間オリバーが

ジェームズを訪ねに行ったかのようなそんな不思議な感覚で、愛しくて切なくて

儚い時間が会場を包み込んでいたように感じます。

演奏が終わるとピアノの上にそっとレコードを置いたオリバー。その隣にガラス瓶が

置いてあって、オリバーはレコードの代わりに今度はそのガラス瓶を手に取ると

ジェームズを振り返らずにクレアの元へ戻っていくと、優しく微笑んで

蛍を見に行こう。と^^






プロジェクトマッピングの映像が森の中の映像になりました。二人は蛍を見るために

森へやって来ました。そしてなんと蛍を探し始めたオリバーとクレアはステージの左側の

階段を降りて客席通路へとやって来ました!

でも客席のみなさんもちろんざわついたりせずじっとオリバーとクレアを見つめます。

このシーンはオーケストラの演奏もなく、本当に森の中のように静かで

私もなんだか森の中の1本の木にでもなったような気持ちでした。

オリバーが先を歩いて居ましたが、途中でクレアが先頭に。途中でクレアの腕の調子が

ちょっとおかしくなって、オリバーはおしりのポッケからハンカチを出してクレアの腕に

ハンカチを巻いて固定してあげました。

私は11列18番だったのですが、ちょうどこのシーンを本当にすぐ目の前で見れて

まばたきするのも惜しいような気持ちで見つめておりました。



そして二人はあたりをキョロキョロ見渡しながら蛍を探して、会場の中央の花道に来ると左に折れて

花道をそっと歩いたあと、今度は右側の通路へと曲がってステージへ戻って行きました。

私の席からは最初、左手に二人が見えていて、折り返して来たときに今度は右手に

二人の横顔がはっきり見えたのですが、オリバーはもちろんなんですが、ボギョンクレアの

美しい横顔にもううっとりで~;;ほんとうにロボットなんじゃないのかなと思いました。

そして横顔から後ろ姿へと変わった二人。オリバーのおしりのポッケからちょっとだけ

ポッケの中身がコンニ♪していて、さっきハンカチ出した時かな^^と一人で楽しんでいました^^



そしてステージに戻ってきた二人。まだ蛍は見つかっていません。

これからどうするの?

待つのよ。

二人はじっと蛍が来るのを待ちます。そのとき、黄緑色の丸い光が、ひとつ、またひとつ。

そして無数の光が広がっていきます。二人は必死になって捕まえようとしますが

なかなか捕まりません。

待って。オリバーがクレアに呼び掛けます。そのままじっとしてて。

二人でステージ中央に立って、向かい合って一緒にガラス瓶を持って待ちます。

すると無数の光の中から1匹の蛍がゆっくりと瓶の中へ。そっとクレアが蓋をすると

ガラス瓶の中でポッポッとはかなく光る蛍。それを見つめるオリバーとクレア。

そして互いを見つめ合いながら「#14.お願い」を囁くように優しく歌います。

「行かないで  逃げないで  私の元から  キラキラ光る君  そんな君が好き  一緒に居てほしい  お願い」



歌っている間に舞台の両端にはオリバーとクレアの部屋がぐいっと押し出されて来て

見慣れたアパートの景色に早変わり。二人はそれぞれの旅の目的を終えて

住み慣れた我が家へ戻って来たのでした……。



これから二人はどうなるのでしょう。

それはまた次回のレポにて^^



あにょ~!