トンネル崩落事故は人災なのでしょうか、はたまた天災なのでしょうか?
どうしても思い起こしてしまうのは原発事故のことです

トンネルを管理していた道路公団は役人の天下り先なのですから、きっと東京電力などと同じような体質だと思うと再びやるせない気持ちになってしまいます

民間であればこのような事故はなかったと言い切ることはもちろん出来ませんが、少なくとも責任の所在を明らかにしようとすると思いますし、そもそも倒産は免れないと思います。
作られてからかなりの時間が経って劣化した建築物がたくさんあるなんてことが言われていますが、そんなことはそれらが作られた時点でも予想し得たことです。
100年とは言いませんが、50年ぐらいのスパンでインフラのデザインが出来ないようでは、世界に冠たる官僚組織なんていうのもまったくデタラメだったと言わざるを得ません

官僚組織のもとでまったく必要ないガラクタのような公共施設をたくさん作っておきながら、原発や主要な高速道路などの肝心なインフラの設備投資がなされていなかったなんてアホらしいとしか言いようがありません

公共に携わるような仕事を選ぶからには、せめて塩野七生さんのローマ帝国についての諸作品ぐらい読んでいてもいいじゃないかと思ってしまいます。
そういうことを考えてしまうと、今回のトンネル崩落事故は東京電力の原発事故同様に人災ではないのかという思いが捨てられません。
そして原発事故と同様にそういった膨大な数のインフラの修繕といった名目で増税なども言い出すように思えてしまいます

そんなことがあれば、ますます人々の生活はたち行かなくなるのですから、官僚組織が国を食い潰すというのは情けない話です。
美術評論家の椹木野衣さんは今回のトンネル崩落事故に対して、望月峯太郎さんの「ドラゴンヘッド」を引き合いに出していましたが、まったくの同感です

トンネル事故に関しては地震の影響はあまり言われていないようですが、東日本大震災が起こったときは富士山の噴火についてもまことしやかに囁かれたのを思い出すと、「ドラゴンヘッド」の世界そのものです

「ドラゴンヘッド」は大好きな楳図かずおさんの「漂流教室」と似たような雰囲気があってこれまた大好きな作品なのですが、やはり優れた表現は時代を映し出すということでしょうか?
「ドラゴンヘッド」や「漂流教室」では厳しい状況の中で頭がおかしくなった人物が出て来ますが、そんなときに冷静な判断が出来るかどうかは、経済的にも厳しさの増していくこの世界で本当に問われていることなんだと思います

