ジョニー・デップ主演の名作「ブロウ」を見てからというものの、気持ちがささくれ立っているときは、ローリング・ストーンズの「Can't Hear Me Knocking」が心の中で鳴り響くことが多くなりました

初めて聴いたときは、ゴツゴツした荒々しい曲という印象だったのが、「ブロウ」を見てからは、やるせなくて切ない曲という印象に変わり、完全に心の隙間にパズルのピースのようにはまり込んでしまいました

10代の頃であれば、そんな気分のときには絶対に鳴り響かなかったような音です

そんなときは、セックス・ピストルズ、クラッシュなどのパンク・ロック、スリップノット、セパルトゥラ、コーンなどのヘヴィ・ロック、人によっては神聖かまってちゃんのような音が鳴り響くのかも知れません

今の僕にとっては、どこへ行くことも出来ず、苦さを噛み締めることしかないようなこの曲が1番ぴったり来ます。
優しさがあったとしても、裏切られ続ければ、どこまでも強い人間なんているわけではないですし、やさぐれたような生き方に追い込まれてしまいます。
ジョニー・デップはまた女性と別れてしまったということですが、恋愛に自分の存在のすべてを賭けてしまうようなタイプらしいので、今の気持ちはかなり荒んだものになっているのかも知れません

もしかしたらジョニー・デップの心の中でも、ローリング・ストーンズの「Can't Hear Me Knocking」が鳴ってるのかも知れません

もちろん、もっともっとたくさんの人たちの心の中で鳴り続けているのかも知れません

ロックという音楽を教えろと言われたら、差し出すであろうマスターピースの一枚「スティッキー・フィンガーズ」の中の一曲ではありますが、ロックの名盤のガイドブックに載ってるかどうかなんてことは、単なるきっかけに過ぎません。
「Can't Hear Me Knocking」が、僕の中でこんなに重く鳴り響くことになるなんて、まったく思いもしなかったことなのです

