朝の東西線に乗りながら西村賢太さんの「苦役列車」を読みました

舞台になっている路線に乗っていると、やっぱり小説の世界がイメージしやすいですね

映画では前田敦子さんがヒロイン役だそうですが、ファンの方には叱られそうですが、あまり華やかな顔立ちではない前田さんには古本屋のバイトという設定は案外似合っているのかなという気もします

その前田さん自信も東西線沿いの市川の行徳出身ということで、知り合いの知り合いといった感じのドクターは、AKBがそんなに売れる前に前田敦子さんを診察したことがあるなんて言ってたのを思い出しました

僕自身は生来の性格は西村賢太さんとはだいぶ違っていますが、何の因果か孤独の小路に迷い込んでいる身としては、読んでいて心地良いのです

夢も希望もないような登場人物のうだうだしている日常は、何かが起きるような大団円を迎えるわけでもなく、ただただその逡巡が繰り返されるであろうという予感だけが残ります。
最近読んだ重松清さんの「疾走」に出て来る登場人物たちも、悲惨極まるような境遇ばかりですが、終わりか始まりかは分からない結末へと最終的には収束していくのとは対照的でした

僕自身は、仕事も収入もそこそこで、自堕落でもなくて、そこそこな家もあって、人当たりも悪くないはずですし、見た目も悪くないはずです。
だからこそなのか、厄介なのは、自分が孤独になってしまうのは当然なんだと開き直るだけの材料を見つけることが出来ないことです

最近だって、カロリーコントロールとランニングで体重を5キロほど落としたり、仕事の後の勉強なども欠かしているつもりもありません。
こんなことをぶつくさと自分で言ってるのだから、大いに問題がある性質なのかも知れませんし、西村賢太さんからしたらもっとも軽蔑するような人物なのかも知れません…

気を使ってくれてる部分はあるんだろうとは思いますが、昔の彼女やら従業員やら知り合いからは、モテてているんじゃないかとか、女の子を選んでるんじゃないかとか言われたりするのが、かなり苦痛です

実際問題のところ、気に入った女の子だけは振り向いてくれないという状況は改善する兆しはありません

「疾走」にしても最近好きだった女の子に勧められて読んだものの、成就しなかったわけですから、「疾走」の登場人物の誰よりも悲しいですし、シンジよろしく走るしかないわけですね

