「デイブレイカー」という映画を見ました

バンパイア物ということになるんだと思いますが、イーサン・ホークが主演ということもあって、僕が大好きな「ガタカ」のような洗練された映像の美しさがあり、引き込まれてしまいます

ヴァンパイアとして生きるか、それとも、人間として生きるかを選択するというテーマも皮肉的ですが、シチュエーションが人間が絶滅しそうになって血が無くなりそうになっている世界というのも皮肉に満ちています

その皮肉的な世界を美しい映像で見せられると、かえって切なく感じられてしまいます

グロいシーンも要所要所にあり、人がブロイラーのように育てられている様子など、僕の好きなゾンビ映画的な見せ物小屋の雰囲気もあります

出演者のウイレム・デフォーは昔デヴィッド・バーンのライブで近くの席で見たことがあっただけでなく、ニューヨークのジャズ・クラブでも近くで見たことがあり、日本人の俳優だって2度も近くで見たなんてことなどありませんので、勝手に親近感みたいなものを感じています

荒木飛呂彦さんの「奇妙なホラー映画論」で取り上げている映画は、僕も好きなものばかりで、ゾンビ映画への偏愛や、好きな映画の理由も納得出来るものばかりで、大好きな本です

「デイブレイカー」には、荒木さんが絶賛しているウィル・スミス主演の「アイ・アム・レジェンド」との共通点も感じられるだけに、荒木さんがどういう評価をしているのか気になります

僕はまた一つの恋愛が終わってしまいましたが、こんなときは不思議とゾンビ映画の類いがしっくり来てしまいます

悩みから解放された無個性なゾンビのような存在への憧れもあるのかも知れません

と同時に、差し迫った危機からの脱出だけを考える生き残った人々の行動原理のシンプルさも心地良く感じてしまいます

農作業しているおじいちゃんやおばあちゃん達のように、シンプルに生きたいという気持ちはありますが、僕の場合はまだまだ邪念が邪魔しそうです

