ビートたけしの「人はなぜ老いるのか」という特番は興味深いものでした

クラッシュ&ビルドなんてワードを聞くと、それよりもレッド・ホット・チリ・ペッパーズもカバーするイギー・ポップのサーチ&デストロイなんて曲を思い出して血が沸き立ってしまう僕ですが、福岡伸一さんの言う分子生物学の動的平衡という概念には以前からとても魅了されています

コケイン症候群で細胞を死滅させるものとして紫外線の話がありましたが、健常者でも紫外線で皮膚ガンが増えるわけですから、やはり原発事故による放射線の人体への影響が長いスパンではどうなるのか改めて考えさせられます。
筋肉が骨になって行くFOP(進行性骨化性繊維異形成症)なんていう珍しい病気が難病認定を受けて国の補助を受けられるようになったことは喜ばしいことですが、増え続ける医療費が財政を圧迫しているというのは間違いないことでしょうから、これからますます研究に普遍性がないと国の援助を受けることが出来ないということになって行くんだと思います

ある意味で世論にすり寄ったポーズのように見える事業仕分けに特徴的ですが、必要なものと不必要なものが近視眼的なスパンで計られて行くようになるんだと思います。
官僚主導による国家のグランドデザインなんてまったく当てにならないという思いが人々に広く共有されているのですから、しょうがないことだとも思います

番組の前半で紹介されていたコケイン症候群の方は未だ難病認定されていないということでしたが、コケイン症候群の研究が老化における細胞の変成を解明することに繋がる可能性があるなど、希少な疾患から一般性を引き出して、それを商売にするという観点では製薬会社の援助などももっとあっていいことなのかも知れません。
アメリカの圧力に弱い厚生労働省ということもあるのだと思いますが、日本の製薬会社は海外で治験済みの薬を日本で後から売るだけだなんて揶揄されてもいるわけですから、4月からは接待費も浮くようになることですし、自分たちの名誉回復となるような未来への投資をして欲しいと思ってしまいます

動的平衡のように瑞々しさを失わないように絶えず入れ替わりながらも老化という形で力を失って行く様など、ローマ帝国や平家物語のような勝者必衰の理のようであり、生きていること自体が儚い夢であるかのように思ってしまいます
