陽子はイベントの夜、美香がトシに、【happy】について聞いたと聞き、

トシと話しをしよう思った。



だから、DJが終わったトシを探した。



トシは、陽子の知らない友達と話していたが、

陽子を見つけて、陽子のところに来た。



“ どうだった?今日のDJトシのプレイは?”



おどけた感じで、トシが陽子に話かけてきた。



陽子は今、トシのことが、怖かった。



今、思うと、トシと付き合っていた時、

自分がおかしくなっていたような気がしている。



そして、その時の記憶があるから、

怒っているトシのことが怖かった。




トシは怒っている時、

おどけた感じで話を始めることがある。

たぶん、今がそれだ。



“よかったよ、すごく・・・よかったよ・”

陽子が言う。


“ふーん。で、お前は、あの子に、

何をしゃべってくれたの?”



“何も、しゃべってないよ。

ただ、トシ君は、【happy】だって言っただけ。

ごめん・・・。

でも・・・【happy】については、聞かれたけど、何もしゃべってない!”


陽子をは、強くトシに訴えた。


“ふーん。あっそ。

もう今日は イベントなんてどーでもいいや。

外に出ようぜ。片付けてくるから、

お前、これ飲んで待ってろよ。”



そう言って、トシは、近くのテーブルの上にあった、

誰がが飲んで置きっぱなしになっていた、

お酒が少し残って、

中の氷が溶け出してきているようなグラスを取り、

無造作に陽子に渡した。

陽子の表情が、さらに、暗くなる。


“ちゃんと、飲んで待ってろよ”



そう言って、トシはどこかに消えた。


陽子は、そのまま、そこで待っていた。

その場を離れたかったけど、怖すぎて、それができなかった。



トシを待っている間に、陽子にナンパのように

声かけてきた男の子がいた。


でも、陽子は、一言も口を聞かなかった。

しばらく話しかけても、陽子が無視して、

一言も話さないから、

その男の子も舌打ちをして、離れていった。



トシが荷物を持って、陽子のところにやってきた。


“外に出ようぜ”

トシはそう言って、

トシと陽子は、そのまま二人でクラブから外に出ていった。





【happy?(37) 終わり】





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圭介は、仕事中にかかってきた美香からの電話に戸惑った。


浮気してしまったことが、ばれたのかと…。



でも、美香と話してるうちに、そうでもないことが、わかった。

美香は、なんか気になる、変な話をしてきた。



そして・・・、あれ以来、

圭介も麻紀のことを、すごく意識するようになった。


もともと、綺麗な人だとは、思っていた。

女性の先輩だけど、サバサバしている感じが、

素敵な先輩だとは、思っていた。


でもまさか、自分が麻紀を抱くことになるとは、思ってもみなかった。


その時、麻紀はやっぱり綺麗な人だった。


圭介は、あの夜のことが、

本当にあったことなのだろうかって、考えてしまう。

そして、それは本当にあったことだ。


だから圭介は、会社の中でも、

ついつい麻紀を、目で追ってしまうことが、多くなった。


でも、美香と電話で話している時に、

麻紀に見られていたことには、圭介は気付かなかった。





【happy?(36) 終わり】





 

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麻紀は、圭介が電話をしている声が聞こえた。

その内容から、彼女と話していることも、すぐにわかった。



あの夜、麻紀は、圭介に抱かれた。



お酒の力もあったのだろうけど・・・

二人で飲んでいるうちに、だんだん圭介が可愛く見えてきて、

このまま、この一日を終わりにしたくないと思った。



だから、麻紀から圭介を誘った。

圭介は、不安そうな表情をしていた。

でも、麻紀についてきた。



だから、麻紀は圭介に抱かれた。


今、麻紀は、圭介を誘ったことを、後悔している。

圭介は、頼りない後輩としか思っていなかったのに…



なのに、麻紀を抱く圭介は力強かった。

麻紀には、それが予想外だった。



麻紀を抱く圭介は優しかった。

麻紀には、それが心地よかった。



同じ会社だから、できるだけ今までどうりに

圭介と接しようと思っているけど、

麻紀は、自分の心が、圭介に惹かれはじめたことがわかっていた。



だから、彼女と話す圭介のことが気になった。

だから、電話する圭介のことを見ていた。



そして、そんな気持ちにさせてしまった夜のことを、

麻紀は後悔していた。





【happy?(35) 終わり】





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