こんにちは、16号です。
ブログ8日目、今日も育児の合間にスマホを叩いています。
前回は、2023年、詐欺グループの公式LINEが何の前触れもなく突然削除され、完全な音信不通という絶望のどん底に突き落とされたところまでを書きました。
しかし、そこで絶望して終わりではありませんでした。
被害者仲間からの招待で参加した「LINEのオープンチャット」。そこには、同じようにH氏やS氏を信じ、そして裏切られた仲間たちが集まっていました。
今回は、警察がすぐには動けないという冷酷な現実の中、**「私たちが自力で仕掛けた最初の反撃」**のお話です。
411万1千円という大金を奪われ、相手とは連絡がつかない。
普通なら真っ先に「警察」を頼るところですし、もちろん私も相談へ動きました。
しかし、巨額の投資詐欺事件における警察の動きというのは、一般の人が想像するよりもはるかに時間がかかるのが現実です。
「事件性があるか調査する」「証拠を精査する」……目の前で大金が消えた被害者にとって、その時間はあまりにも長く、もどかしいものでした。
「警察が動いてくれるのを、ただ待っているだけじゃダメだ。」
「その間に、やつらはお金をどこかへ移して逃げ切ってしまうかもしれない。」
焦りの中、私はオープンチャットの中で必死に声をかけ、情報を集めました。
そして、私と同じようにH氏、そしてその妻の口座に送金して被害に遭った仲間を、私を含めて**「総勢10人」**集めることに成功したのです。
一人一人の力は小さくても、10人が集まれば大きな力になります。
誰が、いつ、いくら振り込んだのか。それぞれの証拠をパズルのピースのように合わせ、私たちは有志の仲間とともに弁護士を雇い、ある決定的な行動に出ました。
ターゲットにしたのは、H夫婦に関係する振込先口座(ゆうちょ銀行など)。
私たちが汗水垂らして働いたお金が流れていった、あの口座です。
弁護士を通じて、「振り込め詐欺救済法」に基づく手続きを申請。
詐欺の疑いがある口座として金融機関へ掛け合い、やつらがお金をこれ以上引き出せないように、中身をロックする。
そう、「口座凍結」の強硬手段です。
個人一人では、銀行も弁護士もなかなか動かすのは難しかったかもしれません。
しかし、「同じ相手に、同じ手口で騙された10人」の声と証拠が集まったことで、ついにその牙城の一角を崩すことに成功したのです。
申請が通り、相手の口座が凍結されたという知らせを聞いた時、私の胸には小さな、しかし確かな炎が灯りました。
「一歩も引かない。」
「騙されっぱなしで、終わらせてたまるか。」
口座を凍結されたことで、H夫婦ら詐欺グループ側にも「被害者たちが本気で組織的に動き出した」という焦りが生じたはずです。
しかし、これで一件落着とはいきません。
口座を凍結された男たちが、次にどのような態度に出てくるのか。
そして、私たちが直面した「示談専門弁護士」とのさらなるジレンマとは……。
次回、
**「動き出した弁護士。しかし、男たちの『無視』と直面した新たな壁」**へ続きます。
