今週、大人の生徒さんのご入会がありました。

シルバーコーラスにも3月から参加されていて、

ピアノも、ということで来られました。

ご経験者です。

以前は北薩地区(鹿児島県北部)にいらっしゃって

そちらでコーラス活動をされたり

ピアノ教室にも通ってらっしゃったそうです。

で、こちらに越してこられて、

また色々と再開、ということのようです。

ご自宅ではキーボードなので

本物のピアノを弾きたいと

精力的にあちらこちらで(駅ピアノとかも)弾いてらっしゃる、

とても活動的な方です。

 

どうも、鹿児島県にお住まいだったころから、

ステージの私を見ていてくださったようです。

「畳屋のおかみさんもされて、子育てもして、

ものすごく大変なんだろうな、と思っていました」

と仰るのです。

「ステージもすごく頑張ってらっしゃるんだけど

疲れてらっしゃるなと思ってて。

だから、今、とても明るくなられて、良かったと思って」

と涙ぐみながら話してくださいました。

 

おそらく、顔面けいれんが酷かった頃だと思います。

ピアノを弾く時は、痙攣していた右側がお客様のほうを向きますが、

真正面を向いていないのでまだ気は楽で、

でも、合唱をしている時は真正面だし、

歌いながら勝手に顔が動くので

歌うことがあんなに辛かったこともありません。

(緊張したりすると出るんでしょ?とよく言われていたけど、

全然!関係ありません。だって寝ている時もビクンビクン動くのですから)

でも、ステージ上だし、そんなに見えないだろうし、

見られていると思うのがそもそも自意識過剰だし、

なんて思ってどうにかやり過ごしてきましたが、

一回目の手術のあと、再発してからの一年間は

痙攣を一時的に抑えるボトックス注射もやめていたこともあって、

最悪の顔をしていたと思うのです。

合唱団もその頃はさすがに辛くて休団していましたが、

演奏会にピアニストとして出演した時は

生徒さんに「先生、大丈夫ですか?辛そうでした」

と言われたのを覚えています。

まして、知らない方からも心配されていたなんて、

一体どれだけの人に心配をかけていたのだろうかと、

今更ながらに申し訳なく、

そしてありがたく思いました。

 

痙攣のことはお話しなかったのですが、

商売のことや家庭のことで気苦労は絶えず、

色々と頑張りすぎていたからですね・・・

でも、こうして見ていてくださる方がいらしゃるのですね、

ありがとうございます、

と私も涙ぐんでしまいました。

 

「明るくなられて」

はい、自分でもそう思います。

病気以外のモロモロもあったし、

(モロモロが原因で病気になったのかもですが)

あの頃は笑うのも辛かったので。

(笑いながらもビクンビクンするので、伏し目がちだった)

現在は痙攣を通り越してまさかの麻痺で

今度は笑うと顔は歪んでいるわけですが、

(笑えませんよね。ヘビーな話でごめんなさい(;^_^A

笑っている顔は自分には見えないしね。

ま、写真やビデオの自分を見ると、

「あーあ」と思いますが、

今は「あーあ」で済むようになりました。

気にせず、思い切り笑っています。

 

「やっぱり年月・・ですね・・」

とも仰いました。

私より10才ほど年上のその方も、

色んな経験を経て、

今、生きることを全力で楽しんでらっしゃるように見えます。

 

初レッスンは

「楽しかった~!!」

と満足していただけたようでした。

こちらこそです。

次回も(来月)楽しみです(^^)/

 

 

 

今年の大人の発表会は9/2の予定です。

早速お誘いしました。

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                    (写真は昨年のプログラム)