最近、NHK朝ドラの話をしていませんでした。

好きと思えない時には

なるべく書かないようにしています。

言い出すと毒舌になるので・・・・

あ、いえいえ、

もうすぐ放送終了予定の「舞い上がれ!」については

たまたま書きませんでしたが、

このドラマは良かった。

毎朝楽しみに見ています。

特にたかしくんの存在が良かった。

素敵な短歌とその優しさ・・・・

あ、古本屋の「デラシネ」という名前も好き。

フランス語で「根無し草」という意味なんですって。

 

良かったと思っていたのに

書きそびれていたドラマのことがいくつもあります。

ホンットに今更ですが、昨年の話から。

昨年10月~12月あたりに放送されていたドラマの中で

一番面白いと思ったのは「エルピスー希望、あるいは災いー」

 

タイトルの「エルピス(Elpis)」とは、

古代ギリシャ神話で様々な災厄が飛び出したとされる

「パンドラの箱」に残された「希望」あるいは「災い」の兆候のこと、

だそうです。

TV局を舞台に

落ち目の女子アナウンサー(長澤まさみさん)と

覇気の欠片もなく生きるお坊ちゃん(真栄田豪敦さん)を中心に

様々な人たちがもがき苦しみながら、

冤罪事件の真相究明をする中で、

自分を取り戻していく姿を描く人間ドラマでありつつ、

実際の冤罪事件をモチーフに、

正義や権力と戦う社会派ドラマでした。

テレビ批判、マスコミ批判ということは明白で

よく放送できたわね、

と思えるかなり攻めた内容でした。

 

Wikipediaに発案から企画、実現に至るまでの

それは大変だったであろうことが書いてありました。

なるほど、大手TV局は扱いたくない内容でした。

 

ドラマの冒頭で

実在の数件の冤罪事件から着想を得たフィクションであること、

エンディングでは冤罪事件に関する9冊の書籍が

「参考文献」としてクレジット表記されていたことから

練りに練られた作品であることがわかりました。

 

それから、音楽がカッコよかった。

担当が大友良英さんと知ってなーるほど!でした。

 

このシーズン、他にも良いドラマ、ありました。

「PICU」は良かった。

「アトムの童」も。

良いドラマ、という感じではありませんが、

「霊媒探偵ー城塚翡翠」は妙に好きだった。

 

巷でとても話題になっていたのが「サイレント」でしたが、

これは見ていません。

ある先輩が「よくできたドラマだった」と仰っていたし、

ある姉妹の生徒さんは連弾したいと自分達で楽譜も調達して練習を始め、

今度発表会でも披露してくれます。

ハマった人も多かったようです。

聴覚障害を持つ人の恋愛ドラマは

今期もあっていたようですが、

私は何かこう、食指が動かなかったというか・・・・

 

いえ、昨年の今頃にやっていたNHKの「しずかちゃんとパパ」が

素晴らしく良いドラマだったから、

ということも食指の動かなかった原因かと。

障害をテーマにした「恋愛もの」って

ドラマティックになりやすいのだと思いますが、

「しずかちゃんとパパ」はそうではなく、

聴覚障害者を親に持つ子供のこと、家族の事、

その暮らし方、考え方、

(加えて、発達障害とも思える彼氏も登場する)

そして、その苦しみ、喜びなどが

とても丁寧に描かれていて

あたたかくなったり、しみじみしたり、切なくなったり、

これはもっと見てもらいたかった、というドラマでした。

そんな思いもあって、

恋愛もの、という絶対ドラマティックになるじゃん、

というところに妙に偏見があったりして・・・

いや、ホントに偏見だよ。

反省です。

 

いやもう、昨日の映画の話ではないけれど、

感動は新鮮なうちに書くに限ります。

時間が経てば経つほど忘れるしね・・・(;^_^A

 

と言いつつ、今期のはまたいずれ・・・・

 

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