2シーズンぶりの野球観戦 | TAKのブログ

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主として60・70年代のサブカルチャー備忘録、いけばななど…

 5月5日(日)、甲子園にて阪タイガース×ベイスターズ戦を一塁アルプススタンドにて観戦。前半どちらも失策の山。キワキワプレーの結果のエラーならまだしも、タイガースのある内野手はたて続けに「おいおい、ホンマにプロかいな?」というような守りも。

 リプレイ検証も数度。その度に試合は中断。ワンプレーを除きタイガース側に不利な判定となり、4万人を超えるタイガースファンから、その都度ブーイングと言うより、「酔っ払いオヤジ」や「気の強いオバサマ」の怒号が飛び交う。

 それでも試合中盤には少しづつ点が入り、酔っ払いオヤジたちも、試合開始当初からお目付の、にわかご贔屓ビール売りのお姉さんを呼び、杯が進む。


 

 ワタシは夜ミナミで地下お笑いライブを娘と観る予定になっているため、このだらだら長引いた試合の結末を見ることなく、8回表のベイスターズの攻撃が終わったところで会場を辞去。難波駅に着いてネット検索すれば、福留選手の劇的なサヨナラ2ランでタイガースは勝ったらしい。それはよかった。

 ところで酒をやめたワタシは、球場に吹く風に乗って届けられる「アルコール呼気」で酔ったような状態になった。それはとても「いい気分になる」というものではなく、二日酔いの朝の頭痛のような不快さを運んでくる。7回裏の攻撃のジェット風船飛ばしでは、それが球場全体にばらまかれるわけで

 そうか、炎天下の甲子園で8杯・9杯とビールやハイボールを飲んでいた自分は、周囲の飲まない方々に、迷惑をかけていたのかと自省。ちなみに今回は応援グッズも持たず、風船飛ばしにも参加せず。

 また点が入ったときに前後左右の知らない人たちとメガホンタッチをするのも、元酔っ払いの常習者がシラフの状態では、とてもそんな気にはなれないのと、中川家礼二が真似する旧態依然とした口汚いオッサンのヤジは、やはりシラフでは聞くには堪えられない。


 縦じまニッカポッカに任侠道の方々が好まれるような文言を書いて横一列になって歩く人々、3歳にもならないような子供にピアスとタトゥ(シールか否かはわからないが)をいれさせて肩車して歩く家族

 

 

 酒を飲みながら旧友と観戦するには、自分のレディネスがオンとなりテンションが上がっている分には、「お~、やっとるな~」といった程度で、さほど気にはならなかったのだが、どうにも野球観戦を素直に楽しめないというようになってしまったようだ。家でコーヒーでも飲みつつ作業しながらサンテレビで中継を観ている方が、どうにも自分の嗜好に合ってきたのかもしれない。

 

 

写真は4万2千人を超える観客の中、ものすごいアウエィ感にも関わらず応援に駆けつけているベイスターズファン。この日甲子園で3連敗。わかさ生活社「ブルーベリーアイ」のCC(コーポレート・カラー)とマッチしすぎているのが、どことなく哀愁を感じる(もちろん感じるのは「力強さ」という向きもあるでしょうが)。

 


 

※余談として…甲子園のオフィシャルビール・ブランドは「アサヒ」。売り子のほとんどはアサヒの制服にスーパードライ等アサヒブランドのサーバーを背負って販売する。しかし十人に一人いるかいないかの割合で、キリンの売り子がいる。「甲子園が聖地」であるファンにとって購入するビールは、その「オフィシャル・ブランド」であるアサヒを選択するのが自然だろう。

 

 まだ酒を飲んでいたとき、消化試合(ナイトゲーム)を息子と観に行ったが、秋風が吹いていた(タイガースの順位も、四季の移り変わりも)こともあり、ビールが売れない。その中で泣きそうになりながらキリンのサーバーを背負って必死に売っている売り子がいた。

 まぁ、ヘソがちょいとまがっているワタシは、彼女を呼び状況を訊いた。売れない日でもアサヒの売り子たちはノルマ(のようなものがあるらしい)近くまでは売るそうだが、キリンは全くと言っていいほど売れない。スルーされると。

 

 「では、回の表裏が進む中で、5杯売れなかったらここへいらっしゃい。カップが空になっていてもアサヒさんからは買わないで、貴女から買うから」と言うと、喜んでくれ、結果その日はハイボールを飲まずキリンビールだけ8杯ほど飲んだ記憶がある。勤務終了直前、彼女は席までやってきてやっと作れた笑顔で深々と頭を下げてくれた。2016年9月のこと…

 

 

△ベイスターズ客席とオッサンテレビ本以外の画像はお借りしました。