2011年3月11日
東京電力福島第一原発大事故
地球温暖化は、もはや、止まらない!
どうすんの?皆様方?
「黒ゴジラからの地球人への警告!
Can you JINRUI survive?
Can you?
Yes,we can!?
Never give up! 」

長編小説B36
2011年3月22日 正午過ぎ
千葉県最南端の東京湾と太平洋を臨む町、海辺の美しい町、館山市内にて。
語り手のこけるさんは、今、イオンショッピングセンター内の外食フロワーで、ドリンクを読みながら、読者の皆様方に告白中。
こけるさん社長は、かつて、情熱を注いだ仕事、不動産会社経営を語る。こけるさんは、京都の名刹「金福寺」の長男として生まれ、青年僧侶であったが、27才の時に、厳父に勘当された。彼は、やはり、ただ者ではなかった!前回も、お読みください。

長編小説B36前回の続き

2000万円で購入した新築マンションは、1年後には、3000万円で売却できたのじゃ。今じゃ、信じられないようなことが、その当時、当たり前であった。本当にな。
取引銀行の営業社員は、三十代の青年社長の、このわしに、頭を下げてな、こう言った。
「寺田社長、
お金を、もっと、お貸ししますよ。
社長、お金を、もっと借りて下さい。
社長、事業を、もっと、大きくしましょう!
私どもは、社長さんに、マンションやアパートや土地の購入資金も、お出しできます」
わしは、彼の誘惑に負けたというか、自ら、彼の誘惑に乗って、わしも、バブル泡まみれになった。
彼らのお陰でな、青年社長は、松戸市内に、小さな2階建ての、自社、本社ビルを構えた。
わしは、松戸駅前の店舗を借りての、不動産会社経営から、卒業して、土地とビルのオーナー社長になった。
青年社長は、バブル景気に乗って、新松戸駅近くで、店舗を借りて、1番目の支社にした。
新松戸駅は、地下鉄千代田線と武蔵野線の停車駅であり、快速常磐線の通過駅である。
千葉県民と埼玉県民と茨城県民と東京都民が、新松戸駅で、降りて、乗って、乗り換えて、改札口を出る。
新松戸駅の改札口を出て、100メートル先には、ローカル線の、流山(ながれやま)電鉄の、大谷口(おおやぐち)駅が、ある。
その当時、新松戸駅から、埼玉県へ向かって走る道路沿いに、大型マンションが、次々と建造されていた。
今でも、武蔵野線に乗れば、あなたは、車内から、そのマンション群を眺めることが、できますな。
松戸市の人口は、40万人、50万人、60万人と急増加していた。

私どもの不動産会社は、不動産取引の仲介手数料の収入のみで、充分、潤(うるお)った。
わしはな、不動産会社の青年社長は、貪欲(どんよく)に、勝馬に乗った。商売上手な社長は、銀行融資を得て、そのマネーで、3階建てマンションを建築して、高く売却した。
銀行融資を得て、房総半島や伊豆半島で、別荘用の土地を安く購入して、整地して、地価が、高騰する頃、小金持ちに夢を売って、土地を完売した。固定資産税を気にする前に、マンションと土地を、すべて、完売した。その手法は、会社の売り上げを倍々ゲームにした。わしらの会社は、増収し、増益し続けた。
世間は、バブル、バブル、バブルで、浮かれて、有頂天!
景気沸騰して、
風俗業界も、笑いが、止まらない!!
社用族は、銀座で、大盤振る舞い!!!
なんとまあ、
築数年の中古マンションを売却してもな、その購入価格以上に、高く売れたのじゃ。本当にな。
今じゃ、築数年の中古マンションなど、購入価格の半額で売却できれば、OK、御の字なのにな。
バブルの頃に、建造されたリゾートマンションなど、信じられない程の安さで、1か月のアルバイト収入で購入できる程の安さで、今ではな、売られておるぞ。それでもな、買い手が、つかないそうじゃ。
マンションのオーナーさん、
相当、固定資産税の支払いで苦しんでおるな。
あの頃、
小金持ちは、味を占めて、投資対象としてのマンションや別荘を買い始めたな。
株を買ったことなど、一度も、なかった人が、株売却益で、大もうけした。
その彼、彼女の知人や友人たちは、その、もうけ話を聞いて、株を買い始めたな。
経済のからくりに、やっと気づき始めた日本人は、濡れ手で粟(あわ)の、もうけ話に乗り出した。

夜の社交、接待場所、東京銀座は、バブル紳士?たちで、大にぎわいであったな。
ハイレグ美女たちは、彼らに群がり、贅沢三昧(ぜいたくざんまい)であったな。
美女大好きの、ハイテンションのこけるさんも、銀座で、歌って、口説いて、大盤振る舞いしたんでしょう?
なんて、読者から、質問されそうであるが、それについては、ノーコメントにするぞ。わしらの長編小説の品位が、急落しては、困るからのおー。
読者の皆様方、
ご自由に、
ご想像を。

1988年頃が、バブル経済の絶頂期であった。
その社会現象は、日本経済だけに限られていた。
終わり
いいね!ありがとうございます。
りんかさんへ
内藤隼人さんへ
高瀬甚太さんへ
レインさんへ
さとちゃんマンさんへ
kinooさんへ
会社員から起業を始めてさんへ
潜在意識と心理学でさんへ
前回の投稿文章を1か所、加筆しました。こけるさんの文章は、何回、読んでも、面白い!!
やっぱり、十返舎一九大作家のお弟子さんですね。
こけるさんて、バブル経済も、いち早く、その崩壊に気づいて、最小限の損失で切り抜けます。1995年頃のデジタル革新にも、寺田社長さん、いち早く、乗っていたら、今頃は、東京証券取引所の一部上場会社の名誉会長になっているかも?
現在、超円安で、インバウンド景気で、海外からの旅行者の宿泊施設利用は、不動産会社に、もうけをもたらすでしょうね。
こけるさん、残念ながら、アナログ派でしたね。若い世代の社員の提案をきちんと検討していたらーーー。
でも、こけるさん、大会社の社長になっていたら、館山市内に別荘を持っているとしても、メイさん、黒ゴジラと出会うことも、長編小説を書くことも、なかったでしょうね。
こけるさん、その点を、どのように思っているのか?
長編小説の後半の何処かで、心情告白してくれるかな?


長編小説B36近未来の人類は、超やばい!ぞ。