2011年3月11日
東京電力福島第一原発大事故
地球温暖化は、止まらない!
地球人類の救世主は、いるのか?
いるとすれば、それは、誰か?
それは、何か?
私たちの長編小説の主人公は、黒ゴジラ恐竜皇帝ティラミスです。彼は、まだまだ登場しませんが、黒ゴジラフィギュア、こけるさんの相棒が、その存在感を増していきます!

2011年3月21日の午後9時過ぎ
千葉県最南端の東京湾と太平洋を臨む町、海辺の美しい町、館山市内にて。
語り手のこけるさんは、例のマクドナルド店内で、メイさんと語り合っている。盛り上がっている。黒ゴジラも、いるよ。話題は、福島第一原発から学ぶことの大切さへ偉大な太陽へ、そして、今、テーブルの上に立つ黒ゴジラに移行中。彼は、二人の間に立つ。

長編小説B19前回の続き
わしは、相棒の顔を、わしの方に向けて、メイさんと同じことをやってみた。わしは、メイさんのホットコーヒー入りの紙コップを借りて、相棒の、でか頭の下の空中に、それを固定して、ホットコーヒーから出る白い湯気を、たっぷり浴びせてみた。黒ゴジラの頭部は、デカ頭の、でこぼこの表面は、小さな水滴で覆われたが、黒ゴジラの、両ナイドにある、小さな鼻は、全く変化しなかった。それは、ずっと、黒いままであったのじゃ。
わしは、恐竜図鑑のティラノサウルス類のページを開いて、メイさんに、黒ゴジラ似の恐竜達を見てもらったな。
メイさんは、興味深そうに、恐竜達のイラストや解説文を丁寧(ていねい)に見て読んでいたな。
わしが、アイスコーヒーをストローで、するすると飲む間に、メイさんは、ホットコーヒーを飲みながら、黒ゴジラの全身を観察しては、相棒とティラノサウルスのイラストを見比べていたのじゃ。

「こけるさん、
ティラノサウルスって、白亜紀末期を生きた、最強肉食恐竜ですよね。
最後のティラノサウルスが、1頭、いたはずです。そいつは、すごい奴かもしれませんね。たぶん、すごい奴でしょう!
巨大隕石の地球への衝突と、その直後の大津波や、その後の猛火を生き延びて、更に、急寒冷化と食料不足をも生き延びて、更に、仲間たちの死と同類恐竜達のおびただしい屍体、その数、何万頭か?いや何十万頭の屍体をも目撃しつつ、力尽き果てて、死んでしまったのかもしれませんね。最後の1頭の彼は。
こけるさん、
自分の生活エリアで、1頭だけ生き残った、最後のティラノサウルスって、どんな気持ちだったのでしょうねーーー。
黒ゴジラ君の、ごつい顔やデカすぎる頭部は、恐竜図鑑の中のティラノサウルスと本当に極似(ごくに)ですね。
黒ゴジラ君の怒ったような、にらみ据(す)える、にらみつけるような両眼は、ひょっとしたら、この世の地獄を、この世の不条理を目撃した目かもしれませんよ」

「我が相棒の両目は、ほんまに不思議!不思議!!じゃな。魅入られそうじゃ。目に、力が、あり、赤く光らなくても、目は、輝いておる」

メイさんは、誰も、思いつかないような変なことを言う。
やっぱり、メイさんは、わし以上に、相当、変であるぞ。
わしは、メイさんの想像力の翼に乗ってみた。
恐竜王、ティラノサウルスは、今から約6600万年前に絶滅した。
最後のティラノサウルスが、1頭もしくは数頭?いたはずじゃな。
日本列島でも、この100年間で、
最後の(朱鷺とき1羽)や最後の(日本狼🐺おおかみ1頭)が、いたはずじゃ。
彼らの悲しみやさみしさや孤独感は、筆舌に尽くし難いだろうな。

ある時から、
日本列島に住む人間が、消えてゆく。
そうして、今や、人間が住むエリアが、館山市内のみとなる。
約5万人の館山市民も、一人消え、二人消え、三人消えーーー
このマック店内の人間だけが、取り残される。
若いカップルが、消える。
中年の男女が、消える。
高齢者の男女が、消える。
ーーー
メイさんも、消える。
そうして、とうとう
わしだけが、一人だけ、とり残される。
地球上に、わしだけが、ひとりぼっちになる。
十返捨四苦八苦は、ラストワン朱鷺となり、ラストワン日本狼🐺となってしまう。
ひとりぼっちか。
さみしさが、凍える。
孤独地獄。
母親が、突然、目の前から消えてしまった赤ん坊のように、わしは、号泣する。

「こけるさん、眠ってませんか?」

わしは、メイさんの呼びかけに、はっとして、両目を開けた。
目の前に、黒ゴジラが、いた。
相棒が、不思議そうに、わしを見ておったわ。
終わり
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今回と次回の文章に、伏線を張ってます!
健康第一番!私たちの長編小説は、超超超ウルトラマラソンを完歩するような耐久レースです。今の所、お金にもならないけど、一種の使命感で書いています!!!


長編小説B19近未来の人類は、超危ない!ぞ。