2011年3月11日
東京電力福島第一原発大事故
あれから13年目の今日3月11日
その少し前から長編物語は、始まった！
語り手は、こけるさん。
京都の由緒ある名刹(めいさつ)「金福寺の長男として生まれる。成長して、青年僧侶となる。しかし、彼の酒と女好きの度が、過ぎて、厳父は、長男を勘当(かんどう)する。
彼は、上京して、自分の才覚と努力で、起業して、成功するが、、、
彼のビジネスの浮沈は、これからの投稿で、明らかになります！
黒ゴジラくんは、謎のXです。
メイさん(命さん)は、学習塾のプロ講師です。
桜🌸ちゃん(こけるさんが、彼女に付けた愛称)は、23才のスタイル抜群の美人で、フリーターです。
彼女も、これからの投稿で、物語に登場しますよ。紅一点ですね。
2011年3月21日の午後6時半
千葉県最南端の東京湾と太平洋を臨む町、海辺の美しい町、館山市内にて。
語り手のこけるさんは、「ケーズデンキ」の2階で、メイさんと黒ゴジラと共に、大型テレビ(東北の被災地の実況中継や事故原発の状況やレポーターの報告などが、映し出されている)を見ていたが、一服するために、階下に降りる。
メイさんは、アイス缶コーヒーを飲んだ時に、素晴らしいアイデアを得る。今、メイさん先生は、生徒のこけるさんと黒ゴジラくんに、その着想を語り始める。
長編小説B7前回の続き
メイさん先生は、アイス缶コーヒーを三口飲んでから、それを長椅子の上に置いた。そして、先生は、立ち上がり、二人の生徒に向かって、静かに、語り始めた。
「日本のエネルギー政策は、あのマック店と当店ケーズデンキに学ぶべきです。
日本国内のすべての会社、工場、公共施設、アパート、マンション、住宅は、言わば、日本社会の細胞です。それらは、近い将来、発電設備を取り付けて、自家発電できるようにする。余剰(よじょう)電力は、地域の電力会社に買い取ってもらう。
逆に、不足電力は、地域の電力会社から売ってもらう。
さて、
こけるさんに質問です。
「ヨッシャあー。受けて立ちまっせ」
「黒ゴジラくんも、よーく聞いてほしい。あなたは、放射性エネルギーを生体エネルギーに転換できるけど、人間は、できません。人間は、異なるシステムで、生体エネルギーを作り出しています。
こけるさん、
質問です。
人間も含めて、生きものは、身体の一部、もしくは、数カ所で、生体エネルギーを独占的に作り出しているのでしょうか？
それらの生体エネルギー創出器官、または、それらの生体エネルギー製造器官は、全身の血管網を通して、約60兆個の全細胞に生体エネルギーを供給しているのでしょうか？」
遠い昔、わしが、高校生であった頃、生物の授業で、そんな疑問を習ったかもしれんがのお。身体が、生きておるシステムなど、そんなことは、わしの思考の外にあったわ。
「ううんー。
メイ先生、その質問、わしには、難し過ぎじゃな。ギブアップアップしますわ」
「こけるさん、
人間を含めて、すべての生きものは、そのような独占的生体エネルギー創出器官を持っていません。作りませんでした」
「メイさん先生、
そう言われると、考えてみれば、
わしの身体の中には、生体エネルギーのみを作り出すような器官は、存在しませんな。心臓だって、肝臓だって、肺だって、腎臓だって、そんな働きをしませんな」
「こけるさん、
人間も含めて、動物植物すべての生きものは、すべての細胞内に、小さなミトコンドリアという生体エネルギー発電所を持っています。
生物は、自らの生存戦略として、自己の生体エネルギーの創出と確保において、(日本的エネルギー政策)を採用しませんでした。
なぜならば、
(日本的エネルギー戦略)は、生物にとって、極めて危険であるからです！
仮に、体内にある複数の巨大な(生体エネルギー発電所)が、一基でも、二基でも、故障ないし破壊されてしまえば、身体は、どうなるでしょうか？」
「先生、生体エネルギーをもらえない細胞は、死にますな。次々と、細胞が、死んでいきますな」
「こけるさん、その通りです。
答えは、明確です。体内60兆個(異説あり)の細胞は、生体エネルギー不足に陥(おちい)ります！
生体エネルギーを、もらえない細胞は、たちまち死にます！」
わしは、メイさん先生の缶コーヒーを取って、持ち上げた。
先生は、「ありがとう」と言って、それを受け取って、三口飲んでから、わしに返した。メイさん先生の講義は、冷静かつ科学的に、熱を帯びて語られたのじゃ。
終わり
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レインさんへ
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平たかおさんへ
「面白いです」のコメントありがとうございます。
東日本大震災に福島第一原発大事故
死者と行方不明者と震災関連死
合計22222人
私たちの長編小説は、2011年3月11日から近未来の地球人類の生存を問う壮大なリアルファンタジーです。
週3回の投稿で、完結は、後2年間を要しますね。
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