2011年3月11日
東京電力福島第一原発大事故
地球温暖化は、更に進む!
地球人類は、今、危険な状況の中にいる。見えるけど、見えない大きな危険が、徐々に近づいている。
人間の想像力を超える危険が、遥か彼方からではなくて、私たちの足元から、地球の生命圏に忍び込む!
これは、虚構のホラーではない。
このままでは、私たちは、その危険の正体を、近未来に目撃するであろう。
希望の星は、救世主は、黒ゴジラ恐竜皇帝ティラミスと彼の仲間同志たちか?それとも、大国の愚かな独裁者による核兵器使用で、核の冬で、もはや、手遅れか?

2011年3月21日の午後5時過ぎ
千葉県最南端の東京湾と太平洋を臨む町、海辺の美しい町、館山市内にて。
語り手のこけるさんは、メイさんと共に、今、「ケーズデンキ」店の2階で、大型テレビを見ている。こけるさんは、相棒、黒ゴジラを右手で、持ち上げて、一緒に画面を見ている。
被災地からの現場中継が、大型テレビに映し出されている。
前回の投稿をお読みください。

長編小説B2前回の続き
ここで、物語を、ほんの数秒間、中断して、三陸沖の海陸変動史百年余りを確認しておこうか。
師匠、一九先生は、旅先で、名著「東海道中膝栗毛」を書くための
ネタ(景色や街道の人間観察や場所場所の方言など)を集めて、旅日記に、メモを取られていらっしゃったそうじゃ。
わしも、ここで、ほんの少し、わしのメモを披露するぞ。

明治29年 1896年
明治三陸大津波

昭和8年 1933年
昭和三陸大津波

平成23年 2011年
平成三陸大津波
震源地 三陸沖 深さ24キロ
規模 マグニチュード9.0
最大震度7
津波浸水域は、6県に及ぶ。
死者 15893人
行方不明者 2553人

実は、東日本大震災の直前、2011年3月9日の正午前に、三陸沖を震源とする、マグニチュード7.3の地震が、発生していた。約3分後に、気象庁は、津波注意情報を発令した。
この時、三陸の海岸では、40センチから60センチの津波を観測した。

マグニチュードの指標が、1上がると、地震エネルギーは、約33倍、増加し、2上がると、33❌33で、約1089倍、増加する。

さて、物語を再開する。
メイさんは、なんと、黒ゴジラの背中を、右手で、つかんでな、わしから相棒を奪うと、奴の両目を見詰めながら、言ってくれたのじゃ。
メイさんは、まるで、悪ガキ生徒を諭すように語りかけてくれたな。

「黒ゴジラ君は、パニック映画の悪役ヒーローで大活躍しているよね。
君は、1998年、太平洋を渡った。
アメリカのパニック映画でも、君は、堂々と、(ゴジィーラ)として主役を張ったよね。
プロ野球選手のイチロー選手や松井秀喜ゴジラ選手よりも、一足先に、君は、アメリカでも、有名になったんだよ。
偉いね。
でもね、
君が、本当に大暴れして、火炎放射して、町を破壊し、焼き尽くしてしまったら、どうなると思う?

人間たちは、本当の涙を流すんだよ。
本当の血を流すんだよ。
本当に火傷して、本当に死んでしまうんだよ。

映画のように、死んだ人が、生き返る。
そんなことは、絶対に、絶対に、起こらないんだよ。
黒ゴジラ君には、お父さんも、お母さんも、お姉ちゃんも、妹さんも、お兄さんも、弟さんも、いないみたいだから、わからないかも知れないね。

本当に、大切なものは、
それらを失ってから、初めて、
しみじみと、心にしみて、わかるんだよ」

わしは、涙腺が、ゆるくなってしまったな。
「メイさん、
いくらなんでも、黒ゴジラには、無理ですよ。
AI黒ゴジラでも、無理ですよ。
そんな、人間的な悲しみなんて、わかりませんよ」

黒ゴジラは、メイさんの顔を見ても、平然としていたな。
そりゃー、そうだよな。
黒ゴジラは、多少、変でも、やっぱり、フィクション怪獣であるからな。
メイさんは、今度は、わしの顔を見ながら、被災県内の現状を知らせてくれた。
相棒が、わしの所に戻って来た。
終わり
いいね!ありがとうございます。
さとちゃんマンさんへ
フミさんへ
レインさんへ
甘楽からさんへ
高瀬甚太さんへ
内藤隼人さんへ
hiーhiーfu163さんへ
今回も、これからの話の展開のための伏線を敷いています。
メイさんは、こけるさんから、黒ゴジラの異変を聞いていますし、メイさん自身も、館山駅前のモスバーガー店内での黒袋の異変を体験しています。こけるさんが、店内から駅前のコンビニ店へノートとボールペンを買いに出かけた時に、腰掛けの上に置いていた黒袋が、床下に落ちていました。メイさんは、新聞を読んでいて、その落下を目撃していませんでしたが。黒袋の中には、黒ゴジラが、いましたね。
メイさんも、黒ゴジラが、単なるフィギュアではないなと直感しているからこそ、黒ゴジラに話しかけたのかも?しれませんね。



長編小説B2近未来の人類は、危ない!ぞ。