2011年3月11日
東京電力福島第一原発大事故
地球温暖化は、更に進む。もはや、止まらないでしょうね。地球の至る所で、山火事が、既に、頻発しているし、今後も、山火事が、更に、増加するでしょうね。
地球人類は、今、危機的状況の中にいる。この危機は、更に、悪化して、深刻化するだろう。
希望の星は、地球人類の(救世主)は、黒ゴジラ恐竜皇帝ティラミスか?それとも、核兵器使用で、核の冬で、もはや、手遅れか?

2011年3月21日の正午前
千葉県最南端の東京湾と太平洋を臨む町、海辺の美しい町、館山市内にて。
語り手のこけるさんは、この日の午前中に、館山市立図書館に立ち寄り、歩いて、海辺に出て、相棒の黒ゴジラを、そこで、遊ばせて、海辺沿いの国道を北へ数分間歩いて、今、館山ハローワーク前にいる。前には、館山一の華やかで、おしゃれな大型スーパー「イオン」ショッピングモールが、広がっている。
こけるさんは、6年前に、千葉県市川市から当地に引っ越して来た。そして、この地で、生きるために、何か仕事、アルバイトを見つけるために、2006年の1月初旬に、館山ハローワークを訪れた。こけるさんは、農作業のアルバイトを見つけて、即、採用された。こけるさんは、その年の1月中旬から、専業農家の所で、働き始めた。都会生活育ちのこけるさんにとって、自然豊かな館山市内での仕事は、新鮮で、悪くはなかったようだ。彼は、その農作業を楽しんでいたようだな。こけるさんの回想が、続く。

長編小説A90前回の続き

春先は、ナバナ。
食材用の菜の花、アブラナをナバナと呼ぶ。
出荷の最盛期は、2月から3月頃で、
1月初旬から、ナバナを摘み取り始める。なばなは、食用部分を摘み取っても、摘み取っても、次々と芽を出して伸びて来る。
食用のナバナは、国産品で、栄養価も、高く、おひたしやあえ物、てんぷらやナバナご飯にして食べると、超おいしいぞ!

黄色の花が、咲く一歩手前の新鮮な蕾(つぼみ)の時こそ、ほろにがくて、ほんのり甘くて、超おいしいぞ!!

春は、色。
春は、一面の菜の花畑。

関東の春は、冬でも温暖な気候の、太平洋沿岸の館山市から、群れ咲く菜の花畑、黄色から始まるのじゃ!!!

わしよりも、15才?ぐらい若い職場のボスが、地元のパート主婦さんらが、いろいろと教えてくれたんじゃな。

5月から6月にかけては、枇杷(びわ)の収穫作業が、始まる。
館山湾に面した所で育つ枇杷は、特に、水分も、多くて、甘くて、大きく育つ。ビニール栽培された枇杷は、春の使者として、毎年、木の箱に24個入れられて、四箱、皇居へ献上されるそうじゃ。
枇杷の粒は、関西育ちの粒と比べるとな、どれも大きくて、L、2L、3L、4Lサイズまであるのじゃ。
ビワゼリーも、おいしいぞ!
都会育ちのわしは、枇杷の木から下の草地に落ちてしまってな、それ以降は、運搬と箱詰め作業をしたな。

6月からは、栽培用ビニールハウス内で、サヤエンドウやセロリの苗植え作業と雑草取りも、始まるぞ。

7月中旬から8月末までは、わしらアルバイトは、夏休みとなり、仕事なし。
わしを雇ってくれた専業農家さん御夫婦と超ベテラン男性作業員らは、稲も作り、牛舎で肉牛も飼っておったのお。その昔からのスタッフらが、牛たちの世話をやっておったのお。

秋からは、主要商品作物のセロリの選別収穫作業と箱詰めが、始まる。
小型トラックに出荷用箱を載せて、農協まで運んだな。
わしは、同世代のおばちゃんらと、時には、下ネタ連発で、大人気を博したものじゃ。
久しぶりに、蛇🐍を数匹も、見たのお。マムシちゃんが、石の下で、とぐろを巻いておったのお。
蛇🐍ちゃんたちは、畑や雇用主の家の広い庭をゆっくりと逃げ出したな。
畑仕事をしておると、
上空では、
ピィーヒョロ
ピィーヒョロローと、
鳶(とんび)が、トンビちゃんらが、気持ちよさそうに風乗りをしておったのお。
わしは、潮風を含んだ、おいしい空気を胸一杯に吸いながら、野外で農作業をしたのじゃ。
久しぶりに自転車にも乗ったのお。

わしは、その年の、ゴールデンウィークスタート前の、ある日、一日のアルバイト農作業を終えた。
そして、
海辺に立った。
陽光に、きらめく波静かな館山湾を見詰めながら、温かい缶コーヒーを飲みながら、
わしは、元社長の肩書を剥(は)ぎ取った。それまでの人生を、房総の海辺へ捨てたな。

わしは、この地で、一人の小さな幸せを見つけたな。
自然の中で、自然を相手にして、
倹(つま)しく、穏やかに生きるのも、悪くはないなとーーー。
わしは、そう思いながら、那古船形(なごふながた)駅前の国道127号を南へ、自転車に乗らずに押しながら歩き出した。途中で、「イオン」ショッピング街で、冷たい缶コーヒーを飲んでから、4キロ先の館山駅に着いたなあー。
終わり
いいね!ありがとうございます。
高瀬甚太さんへ
内藤隼人さんへ
miyoshiさんへ
hiーhiーfu163さんへ
館山市内の描写をしていると、すぐに、明日でも、現地を歩きたくなってしまいますねえー。2019年の11月初旬に行って以来ずっと、館山に行っていませんからね。




長編小説A90近未来の人類は、超危ない!ぞ!