長編小説A59
2011年3月11日
福島第一原発大事故
地球環境人類の近未来は、危ない！ぞ。
地球温暖化は、更に進む。
今、人類は、危機的状況の中にいる。このままじゃ、この危機的状況は、更に深刻化するだろう。
希望の星は、恐竜皇帝ティラミスか？それとも、核兵器使用で、核の冬で、もはや、手遅れか？
2011年3月19日の午後8時過ぎ
千葉県南端の東京湾と太平洋を臨む町、海辺の美しい町、館山市内にて。
語り手のこけるさんは、例のマクドナルド店で、夜、8時前に、メイさんと別れて、例のパチンコ店へ向かう。テレビを持たぬメイさんは、近くの「ケーズデンキ店」で、(フクシマ)の今を知ろうと、大型液晶テレビを見ているだろう。こけるさんも、パチンコ店内の中型液晶テレビで、夜9時のNHKテレビを見ている。パチンコ仲間たちも、テレビを見ている。一人は、妻とは別居中で、年金生活者であり。もう一人は、心臓に持病を持つ自営業者で、還暦前の陽気な男である。こけるさんが、二人に、放射能の恐ろしさを苦労しながら、説明していると、年金生活男が、彼の知人、原発渡り鳥のリアルな話を二人に語り出す。
長編小説A59前回の続き
「これから話すことは、事実じゃなくて、単なるうわさ話であるかもしれんが、奴が、おいらに、こんな話をしてくれたわ。
(福井県の原発で働いていた頃、若い作業員が、使用済み核燃料貯蔵プール付近で、足を滑らせて、そのまま、そのプールに落ちてしまったのよ。プールの水には、ものすごい量の放射性物質が、含まれているからね。その若者は、プールから引き上げられ、即、病院に運ばれたらしい。俺は、その日は、休みだったので、その現場にいたわけじゃないけれど、その男は、全身の皮膚を真っ赤にし、ただれさせ、自力で再生できず、両足も両腕も腹も背中も顔も、白い包帯で、ぐるぐる巻きにされてーーー白い原発ミイラにされてーーー
その後、その若者は、どうなったのか？
誰も、知らないのか？
誰も、言いたくないのか？
俺も、その話題を避けて、敢えて、誰にも聞くことをしなかったけどな。原発渡り鳥の俺は、前途有望な若者には、その事故を、もっと生々しく話してやるのさ。
お金のために、ミイラになるなよとね)
寺田さん、原発渡り鳥のやつが、おいらに話してくれたことを急に思い出しましたわ。寺田さんが、放射能の怖さを話してくれたからですよ。
おいらは、後10年間、なんとか健康でいたいし、夏の北海道を、もう一度、訪れてみたい！
少しでも、長生きして、社会保険料を取り戻さなくちゃね」
還暦前の自営業者男も、二人の話を、深く頷いて聞いておったな。
「私はね、原発が、再度、爆発したら、直ちに妻を車に乗せて、二回目の新婚旅行に出かけることにしました。目指すは、九州、鹿児島、沖縄ですよ。お金は、人生の楽しみのために使う。お金を、もうこれ以上、薬医療費のために使いたくないからね」
わしは、妻帯者の自営業者男に、
「ハネムーンベイビーを作って来いよ。南国で、仕込んで来いよ」
などと冷やかしたな。
彼も、愛妻も、自分の命を守れるな。
大丈夫じゃ。
パチンコ仲間三人は、閉店近くまで、よもやま話をして盛り上がったな。人生を重ねた男たち、三人衆は、少しエッチな話も加えて、憂さを吹き飛ばしたのじゃ。
二人は、それぞれ、自分の車を運転して家路へと急いだ。わしは、一人で歩いて、マクドナルド店の方へと向かった。
強風が、時折、吹いた。寒かった。
マフラーを巻き直した。
今夜は、ひょっとしたら、小雪でも、ちらつくかもな。
(フクシマ)の今、夜空から、雪が、しんしんと降っているだろうな。
負けるなよ！
辛さを耐え忍んで！！
幸せになれよ！！！もう1回。
わしは、寒さにも負けぬ程の熱さを持っておるぞ！
今晩は、日本酒を徳利(とっくり)に入れて、お湯で温めてから、ちびりちびりと飲もうか。マック店前の大型スーパー「おどや店」で、美味しそうな惣菜、御番菜(おばんざい)とお刺身を買った。
わしは、星空を見上げながら帰宅した。
終わり
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「福島第一原発」ワード検索の人気ランキングで、長編小説A57と長編小説A58が、連続して、トップに上りましたわ。2回連続は、初めてです。「長編小説」ワード検索でも、第3位に。投稿数が、多い「地球温暖化」ワード検索でも、第14位に。
ラインブログでは、「福島第一原発」ワード検索しても、投稿者が、少ないせいか？私たちの長編小説が、トップから、ずっと、独占状態でしたね。Amebaは、投稿者が、とても多いですね。貴重な情報も、得られますし、ラインブログサービス終了は、塞翁が馬でしたね！