旅行明けて1日休みで、翌日から学校。

色々あったけど、みんなと思い出作れた。



佐江ちゃんが寝坊で遅れるらしく、陽菜ちゃんと優子ちゃんと学校へ。

「ゆきちゃんおはよ」

「おはよ、佐江ちゃんは?」

「寝坊だって」

「ゆきちゃんさ、この間佐江ちゃんにキスしてたよね?」

優子ちゃんから聞かれる。

「えっ?」

「見ちゃったよ。佐江ちゃん起こしてるときにしてたの。佐江ちゃん好きになった?」

「佐江ちゃんがずっとそばにいてくれて、なんか好きになってたんだ。キスしちゃった。」

「佐江ちゃんも色々過去に大きな傷あるからこそ、佐江ちゃん優しいし、だからこそ傷ついてほしくないんだ。」

「あのとき、佐江ちゃんいなかったら立ち直れてなかったかもしれない。佐江ちゃんに感謝していて、これからも佐江ちゃんのそばにいたいんだ。」


「ゆきちゃんが本気なら私たちは応援するよ」

「ありがとう」


学校に着いて席についたら、佐江ちゃんが学校にきた。

「佐江ちゃんおはよ」

「佐江ちゃんギリギリ」

「間に合った」

慌てて席につく。

「佐江ちゃんおはよ」

「おはよ」


「髪うしろはねてるよ」

「ありがとう」

佐江ちゃんの髪を触る。


HRが終わり、佐江ちゃんの周りに優子ちゃんと陽菜ちゃんがきた。

「寝坊とか珍しい」

「ママに起こしてって言ったのに、起こしてくれないから」 

「目覚しあるでしょ」

「家だとママの声じゃないと起きれないの」

「意外と子供」


優子ちゃんが佐江ちゃんちょっといい?って連れて行く。

「佐江ちゃんさ、この間ゆきちゃんにキスされたよね?記憶ある?」

「あるよ。なんか違和感あったから」

「佐江ちゃんは、ゆきちゃんどう思ってるの?」

「好きとかの前に守りたい、守らなきゃって気持ちかな。ゆきちゃんにもし好きって言われたらどうするの?」


「そしたらそのとき考えるかな」

授業中まじめに授業を受けるゆきちゃんを見る。

「佐江ちゃんどうした?」

「ううん、なんでもない」


キスされたこと聞いてないから聞きたいんだよね。


授業が終わりちょっといい?ってベランダにゆきちゃんを呼んだ。

「どうしたの?」

「あのさ、ゆきちゃん旅行の日に佐江にキスしてきたよね?なんで?佐江わかったんだ。されたって」

「えっと。佐江ちゃんの可愛い寝顔見てたらキスしたくなったんだよね。ごめん」


「別に嫌とかじゃなくて、びっくりしただけ。」

「うん、ごめん」


私の中で佐江ちゃんのことはもう好きって思ってる。

ただ、あんなことしてなんだけど好きって言えないだけ。


授業が終わり、佐江ちゃんが「優子たちと買い物するけど来ない?」って誘われた。

「今日はまっすぐ帰るね」

とだけ言って家に帰る。


なんとなく、二人きりになりたかったからなんか寂しかったんだ。