今日から恋人。

優子さんが私たちが手を繋いで笑顔になっていたのを見て安心していた。


「よかった。2人付き合うんだね」

「はい。」

「優子ありがとう」

幸せそうな私たちを見て、優子さんは部屋のドアを閉めた。



「柏木ちゃん、部屋にいるときだけは呼び方変えない?せっかく付きあってるし。」

「佐江は、ゆきって呼ぶからさ、佐江ちゃんって呼んで」

「佐江ちゃんなんて呼べないですよ」

「付きあったじゃん。大丈夫。佐江ちゃんって呼ばれたいな」


「いやー、でもなあ。」

「ゆき、お願い」

「佐江ちゃん」

「ありがとう💐」

人を好きになるって嬉しいんだな。幸せなんだな。


「ゆき、お風呂行こう」

「はい。」

「佐江ちゃんと柏木ちゃん、なんかあった?すごい幸せそう。」

同期から言われる。

「付き合い始めたんだ」


周りがえー、おめでとうの声。

「みんな、2人付きあったって」

周りがざわざわする。

「じゃあ、もうチューした?エッチは?。」

「チューはしたよ」

「宮澤さん恥ずかしいから。」


チュー

宮澤さんからみんなの前でしかも裸でキスされた。

「めっちゃラブラブじゃん」


シャワー浴びてたら、1期生に囲まれる私。

「どっちから告白したの?佐江ちゃん?」

「いや、私です。」

「佐江ちゃんモテるもんね。優しいし。」

先輩たちと話していたら、

「柏木ちゃんのおっぱい柔らかい」

とか言って、胸を触られた。

優子さんに。


「おい、優子やめろよ」

「減るもんじゃないじゃん。佐江ちゃん触ったことないの?」

「ないよ。簡単に触れない」

「柏木ちゃんだって、佐江ちゃんに触られたいよね。」

「恥ずかしいです。」

「ごめん、ちょっとだけ」

はじめて、柏木ちゃんのおっぱいを触ってみた。

柔らかくて、肌質も気持ちよくて。

「佐江ちゃんどう?」

「めっちゃ柔らかい」

「恥ずかしい」

そう言って胸を隠す柏木ちゃん。

「背中洗うよ」

「ありがとうございます」


湯船に浸かる。

宮澤さんと付きあってはじめての日。

みんなに茶化されるし、宮澤さんの前にはいっぱい人だかりができるし、みんな宮澤さんが大好きなんだと伝わる。


「大丈夫?ボーっとしてるけど」

優子さんが話しかけてきた。

「宮澤さんの周りっていつもいっぱいいて、すごいなって。」

「柏木ちゃん、ちょっとヤキモチ?」

「宮澤さんみたいなムードメーカーな人、私好きになっちゃいけなかったのかも」


「そんなことないよ。佐江ちゃんと付きあったんでしょ?自信持って。」

「はい」

「柏木ちゃん、そろそろ出ようよ」

宮澤さんに呼ばれる。


「柏木ちゃん、体ふくよ」

背中をふいてくれた。宮澤さんだって裸で、風邪引いちゃうのに。

「宮澤さんもう大丈夫です。風邪引いちゃうから」

「佐江は大丈夫。クシュン」

「ほら、寒いですよね?」

急いでふくと、宮澤さんからキスをされた。

「ゆき、ありがとう」

「はい。」

部屋まで手を繋いで歩く。


「いきなり胸触ったりして、ごめんね」

って謝られたけど、佐江ちゃんなら大丈夫ですって。

佐江ちゃんのベッドに潜り込む。

宮澤さんのほっぺにキスをした。

「ゆき、おやすみ」

「佐江ちゃんおやすみなさい」



朝、目が覚めたときには佐江ちゃんいなくて、

「ゆき、起きた?おはよ」

「おはようございます」

7時過ぎてることに気づく。

「ごめんなさい、また佐江ちゃんにやってもらってる。すいません」

「いいの。鳴ってもさえが止めてるの。ゆきにゆっくり寝てもらいたいから。」

「佐江ちゃん、私やりますから」

「いいから、着替えてきなよ」


「はい」

佐江ちゃん絶対に起こしてこないの。

申し訳ない。


今日はグラビアの日。

ご飯を食べて身支度をする。

「撮影頑張ってね」

ギューってしてくれる。


グラビア撮影は半日やって、私は優子さんにレッスン場行ってから部屋に戻りますと伝えた。


しばらくして、全員体育館に集められたのに、ゆきがいないって佐江ちゃんは気づき、

優子に「ゆきと一緒だったよね?どうした?」

「レッスン場行ってから部屋に戻るって分かれてからわからない」


「どこ行ったんだ?」

佐江は心配になり、トイレ行くふりをして学校内を探した。

レッスン場に来たときに衝撃を受けた。裸で倒れ込むゆきの姿が。

「ゆき、どうした?」

「うわーん」


周りも床が濡れていて、嫌なことをされたのがわかる。

「とりあえず服を着て部屋戻ろう」

「佐江ちゃんごめんなさい」

謝ってきた。

「ごめん、ゆき気づかなくて。」

「何があったか聞くから、とりあえず服は着よう」


着せて、汚れている場所を拭いて部屋に戻る。

佐江にずっと抱きつくゆきに話を聞いた。