「ゆきりん、おまたせ」
授業が先に終わった私は近くのカフェで、陽菜ちゃんを待っていた。
「陽菜ちゃん話があるの?」
「いや、ゆきりんから冴の名前出るのがビックリしたからさ。それで好きなの?」
「たすけてもらってお礼をしたかっただけだよ。宮澤先輩モテるらしいじゃん」
「そうだね。中学から知ってるけど、かなりモテてたね。
まさか、冴が自転車に乗っけてるとはビックリ。」
「陽菜ちゃんと同じクラスなんて。」
「でも、冴は割と女癖悪いからやめときな。」「あっそうなんだ。」
しばらくすると、陽菜ちゃんの彼氏、優先輩が。
「由紀ちゃん。冴に助けてもらったんだって?ビックリしたよ。」
「はい。」
「大丈夫?」
「大丈夫です。優先輩と宮澤先輩、友達なんですか?」
「一緒のバスケ部。もし、空いてるなら、明後日練習試合やるから、陽菜と見に来なよ」
「いいんですか?」
また会ってみたいって気持ちがあり、話に乗っかった。
「ゆきりんが乗っかるなんてビックリ。絶対いつもなら、私はいいやって言うのに。」
「宮澤先輩がどんな人か見てみたいだけだよ」
「まあ、私もいつも一人だからいる人いたら嬉しいけどさ。」
学校の体育館で、ファンも来てる中でじっと見てる私達。
「宮澤先輩、またシュート決めたよ。かっこいいよね」
宮澤先輩のファンって多いんだなあって感じる。
「冴のファンって多いんだね。」
ってちょっと寂しそうな陽菜ちゃん。
優先輩だって、めっちゃ活躍してるよって励ます。
わたしたちが来たのがわかり、優先輩は手を振ってきた。
「優ちゃん」って嬉しそうに手を振っていた陽菜ちゃんはとても幸せそうだった。