あれから、由紀は佐江の買ったランジェリーを
すごく大切にして、気に入ってくれて
毎日、洗濯してきてつけてくれていた。
佐江は、その時思った・・。
由紀のお母さん、全然来ないなあって・・・。
大島先生に由紀の親について聞いてみる。
大島「由紀の親ね、若干放置気味なとこあるから
10回電話してやっと1回つながるかな?って
感じだからなかなかつながらないんだよ・・・。
佐江、電話してみて。
着替えのこととか、これからの治療のこととか
離しませんか?って。
お父さんは、鹿児島にいるからこっちに
来てくれることはそうそうないだろうし・・・。」
佐江「わかりました。電話してみます。」
大島先生に番号を教えてもらい、由紀の
親へ電話。5回電話してやっとつながった。
由紀母「もしもし」
佐江「あの、由紀さんのお母様の携帯でしょうか?
○○病院の主治医の宮澤佐江と申します。
由紀さんのこれからの、治療やお着替えとか
全然持ってなかったので、そろそろ新しいものを
持っていただけませんか?」
由紀母「私はね、とても忙しいんです。
あの子の入院費用を稼ぐためだけでも大変なんです。
申し訳ないですけど、由紀のことお願いします、
失礼します。」
佐江「あzお母さん。」
プープー
切れた。
着替えくらい持ってきてくれてもいいのにー。
って佐江は思った、
多分、半年以上は親放置してる。
由紀は親のことどう思ってるんだろう?
佐江は、夜聞いてみる。
佐江「由紀、あのさ今日由紀のお母さんに電話したんだ。
着替えも足らないし、今後のことでも話があるから
来てもらえませんか?って言ったけど仕事が忙しいって
言われてすぐ切られちゃった・・・
由紀寂しいよね。親こないの・・・。
何より着替えあまりないしね。」
由紀「うーん、でも、お母さん小学生くらいの時からいつも
私1人だった。
看護師さんにずっと遊んでもらってて・・・。
だから、仕方ないんだよ。
着替えはほしいんだけどね。
私、入院生活長すぎて、普通の私服もほとんど
持ってないんだー。
だから、下着もまったく持ってなかった。
正直、佐江ちゃんに買ってもらえてうれしかったよ。」
佐江「そっかー。それなら良かった。
佐江が今度は私服買ってあげるね。
今度、退院許可あげれる時があったら、
洋服買いに行こうね。」
由紀「佐江ちゃん、いつもありがとう。
ごめんね。」
そのかわりって言って、
私の着てるもの脱がし、ソコだったり
胸をひたすら口付け、なめられた。
こうすれば、いいよって言ってくれるから。
夏が近づき、日に日に暑さが来たんだ。