下の9の各地は、神秘書では「神功皇后が崩御した後に、住まわれる地を探して巡った」とある。

 

 

しかし、その実は高良神と神功皇后の伝承があり、共に巡っていた地であった。

そのほとんどが「異類退治」絡みだ。

 

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神秘書において、唯一、異類退治の具体的な話がある。

場所は「高良峰(香春岳)」。

(以下、概要)

 

高良峰(香春岳)は豊前に一峰、二峰ある。

異国より異類が攻め来た時、高良神は三ノ峰へ登り、異国異類退治をした。
高良神が異類征伐の時に登って、異類の様子を見たので、高良峰と名付けられた。

 

彦権現、高良峰を洗い尽くそうと企て周囲の山に樋をかけたころで、高良神がお力をしろしめし、

敵の彦権現を白河原で水をもって洗い尽くした。*2(この辺り削ってるので原文、記事の下)

 

ここで何故か「仲哀天皇」が入る。

後に消され、書き加えられたものであるようだ。

 

仲哀天皇、香春垂迹(神として)留まることにより、香春岳となった。

 

 

香春岳は、田川郡香春町。

三つの峰を持つ、香春を代表する山。

その一つ、一ノ岳は石灰採取の為、半分以下に削られている。

その内、消滅するだろう。

 

 

神秘書には「彦権現」は敵とある。

それは異類の一つのようだ。

 

それが異国である三韓の者ならば、豊前(今は福岡県の東)の奥深くにある香春岳に現れることはないだろう。

ちなみに神秘書には、「三韓征伐」の具体的な記載はない。

 

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以前、別サイトのココログで、この香春岳や周辺の神社から、彼らに繋がっていた。(*1)

高良玉垂宮神秘書により、それが確かなものとなった。

 

☆1 高良神は住吉、物部の祖神の饒速日命。

神功皇后と夫婦であり、彼の后の御炊屋姫だ

さらに本殿合祀の豊姫が彼女となる。

 

高良神=住吉=饒速日命

神功皇后=豊姫=御炊屋姫

 

これを当てはめていくと謎が解けていく。

 

この回ではあらすじを書く。

次からそのシリーズとする。(詳細、次回以降に)

 

次のシリーズ


*******

 

☆2 神秘書より、香春岳の神は高良神と神功皇后。

 

< 香春岳の神 >
 

☆3 香春神社の祭神(一ノ岳の麓)

一ノ岳 辛国息長大姫大自命*神代に唐の経営渡らせ給い、崇神天皇の御代に御帰国、香春一ノ岳に鎮まる

二ノ岳 忍骨命*天照の第一皇子

三ノ岳 豊比賣命

 

☆4 古宮八満神社の祭神(三ノ岳の麓)

一ノ御殿 豊姫

二ノ御殿 神功皇后

三ノ御殿 応神天皇

 

*由緒記書には『一ノ岳の神は辛国息長大姫大自命で、「豊前国風土記」に新羅の神が渡ってきて住み着いた

 

二つの宮の神は、高良玉垂宮神秘書より、高良神と神功皇后。

上記の神はすべて二柱となる。

 

神功皇后=辛国息長大姫大自命=豊比賣命

高良神=忍骨命=饒速日命=応神天皇(神武、住吉)

 

 

☆5< 香春の現人神社 >

 

近くの牛斬山の麓に「現人神社」がある。

祭神は都怒我阿羅斯等(つぬがあらしと)。

新羅の姫神のヒメコソ神を追ってやってきたと由緒にある。

 

伝承は☆2と☆3の辛国息長大姫大自命の由緒と酷似(詳細後に)。

同神である故の酷似であり、香春岳の神となり、神秘書の神功皇后と高良神だ。


 

☆6 ツヌガアラシト

 

福井の気比神社の神であり、別名いざさわけの命。

気比神社の祭神は他に神功皇后と応神天皇。

 

ツヌガアラシトは応神天皇と名を変えている。

 

伝承の「名を変える」は同神を示唆。

ツヌガアラシト=応神天皇

 

 

☆7 祇園神

 

ツヌガアラシトは角がある人の意味であり、牛頭天王=祇園神。

また、スサノオのこと。

 

高良大社の下社は、祇園さんであった。
☆主祭神を差し置いて、違う者の名を呼ばない。

高良神=祇園神=スサノオ

 

 

☆8 那珂川の現人神社

 

社の名が同じであるのは名を変えても神は同じ。

那珂川にある「現人神社」は住吉の元宮。

ツヌガアラシト=住吉神

 

☆高良神が住吉であり、祇園神であることに繋がる。

 

 

< ひめこそ神 >

 

☆9 「ヒメコソ神」は、福岡の小郡にひめこそ神社が幾つかある。

 

その中の一つ、媛社(ひめこそ)神社、通称で七夕神社。

祭神は磐船神=饒速日命。

もう一柱が棚織神=栲幡千千姫(たくはたちちひめ)。

 

彼の母とあるが、親子で七夕の伝承は成り立たないので、后になる。

彼の后は御炊屋姫であり、その名は織姫を意味していた。

 

では、☆5のツヌガアラシトが追って来たヒメコソ神は御炊屋姫である。

彼は饒速日。

二柱が高良神と神功皇后となる。

 

 

< まとめ >

 

香春岳周辺の神社、気比神社、小郡の媛社神社、現人神社など、神や伝承で繋がる。

高良玉垂宮神秘書より、香春岳の神は高良神と神功皇后。

では。

 

☆高良神=饒速日命=忍骨命=ツヌガアラシト=応神天皇=牛頭天王=祇園神=住吉神(現人神)

高良神は祇園神であり、住吉神

 

☆神功皇后=豊姫=辛国息長大姫大自命=ヒメコソ神=栲幡千千姫=棚織神=織姫

 

御炊屋姫の名は、豊受も意味していた。

彼女は市杵島姫命(弁財天)である宗像神でもあった。

*社が弁財天の地であり、弁天さんと呼ばれる。

 

夫神である饒速日が男神天照であり、彼女は女神の天照。

 

 

神秘書で、彼は筑紫の隠神となり、宗廟を宇佐(神功皇后と宗像神)に移される。

天照の交代が起こったからだ。

ゆえに、天照が彼ら以外にはあり得ない。

 

 

 

高良神は住吉神、神功皇后が瀬織津姫。

 

祓いの神の名は彼らの異類退治を示唆している。

 

ようするに、すべて二柱。

記紀と神社の伝承と高良玉垂宮神秘書を重ね合わせると彼らの真実が浮き上がってくる。

 

もしかすると、神秘書に唯一、高良峰(香春岳)の一件が記されているのは、そこから彼らに繋がるゆえかもしれない。

 

 

高良玉垂宮神秘書については、以上。

後に気づいたことがあれば、書くかも。

 

 

 

*記事内の考察や写真、イラストなどの無断使用はご遠慮ください。

 

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*1 ココログで書いていたもので、こちらでは随分後(ココログの記載順に転載しようと思っていたので)になりそうだったが、次からはその話を書く。

 

*2

彦権現謀にて、高良峰を洗い尽くすべきとて、並びの山により樋をかけ、現せたまう所に、高良大菩薩とうりきにてしろしめし、彼水をけのけまたう間、彦領三百余丁、白河原に彼水をもって洗い尽くす。

今に失せず此謂れにより、彦権現樋をかけたまう山を樋峰とは名付けたり。

 

*けのけが分からない。

 


 

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