水酸基を持つカルシウムとアルミニウムの珪酸塩鉱物

硬度6−6.5

マリ共和国産
購入/第37回東京国際ミネラルフェア

シャインマスカットの台頭で姿を見ることがなくなった、まん丸の粒のマスカット。
爽やかな酸味が好きだった。
この度は鉱物として再会。
ぶどうの粒に、ちょうど果梗がくっついているように見える部分はエピドート(緑簾石)か?

実はプレナイトという石、2022年12月の東京ミネラルショー以来、「買おう」「やめとこう」を繰り返して来た。
その東京ミネラルショーではデラウェア🍇のぶどう(グレープカルセドニー)を購入した。
マスカットの方も!と思ったけれど、この時は他の石を10点も買い漁ったため予算オーバー気味でもあった。
プレナイトは意外と高い。
デラウェアだけでいいか、と収めたつもりだった。

その後、ミネラルマルシェに行く度に手に取る、戻すを繰り返した。
そして今回の東京国際ミネラルフェア。
またしても手に取り、戻し。
欲しいのか欲しくないのか、こんなに逡巡した石も珍しい。

原産国から来ている出店者のお店で、プレナイトの一粒が「大3000円」「小1500円」と書かれている表示を見る。
この小さい方で充分だなーと、チラッと思う。

今回はウルフェナイトとモルダバイトに的を絞って来ていて、目的は遂げている。

次の予定も迫っていたので会場を後にしてしまった。


翌日、ついにビョーキが始まった。

一度で済ませばいいものを別日にまで引きずり、余計な労力を使う習性が。

ミネラルフェア最終日に再び行くことを決意する。

頭の中に1500円也が点滅しているからどうしようもない。


平日なので半休を取り、また入場料を払って行く。

広い会場の中、そのお店を探し当てたものの、一昨日見たはずの

「大3000円」「小1500円」の表示はなく、すべてグラム売りになっている。

あれ〜?

小さい方を一つ選んでスケールに乗せてみると、店主は自身のスマホで計算し、2800JPYと表示して見せた。

なに〜ぃ?

Google翻訳で尋ねてみる。

「1500円のはどれですか?」

近くにいたお客さんが

「この人はフランス語じゃないと通じないわよ」

と言うので、また変換して尋ねると、それはないとの返事。

一昨日はあったでしょう?と言うのも面倒になり、そこを離れた。


最終日は閉館時間が早まるため、焦りながら他のお店で探す。

というより、もう出店者に聞く方が早い。

「プレナイト、うちにはないけどお隣にあるよ」

と教えてくれる人(偶然にも購入歴のある業者さんだった)がいて、素敵な価格で手にすることができた。

思えば、2種類のぶどうが揃うまで苦節(?)一年半。



プレナイトは日本でも唯一採れる場所があり、それは糸魚川だそう。

糸魚川行きます、間もなく!

プレナイトに出会う確率は翡翠を拾うよりはるかに低い?