ふひすいこたろうさんのYouTube動画を視て、自分もやってみよう！と思い立った。
「ありがとう」を25000回言うと奇跡が起きる。
というより心からありがとうと言いたくなる出来事が半年以内に起きるのだそうだ。
実際ひすいこたろうさんには、ちょうど半年後に起きている。
ライターとしての人生を踏み出せることになる幸せな出来事が。
25000とは相当な回数である。
でも、いちいち心を込めなくてOK、ありがとうありがとうありがとう・・・という感じに続けざまでOKとのこと。
しかしこのゲームには難題がある。
それは25000回言い終わるまでの間、不平不満愚痴泣き言を言ってはならないというルールだ。(心の中で思うのはOK)
もし、不平不満愚痴泣き言をもらしてしまったなら、そこで終了。
チーン。
また初めからやり直さなければならない。
ひすいこたろうさんは、何千回と進んだ時点で愚痴を言ってしまい、終了チーンを繰り返したという。
そして自分はこんなに愚痴の多い人間だったのかと気づきもしたそうだ。
何千回もありがとうを言い続けて、また1からやり直しって、そんなのしんどいではないか。
私は一発で決めるぞ！
と、4月上旬のある日から25000回のありがとうに挑んだのであった。
ありがとうと10回言う毎に「正」の字に書いてカウントした。
正が20個で1000回。
調子良く4150回まで来ていた時、職場で同僚と話していて「めんどくさっ」と言ってしまった。
あっ、やった。
チーンだ😧
勤務があるとマズイな。
和やかな職場でも親しい間柄だとつい何か言ってしまいそうだ。
愚痴はその場で言い合うことで溜め込まないようにする、というのが働く知恵なのだが、今はダメだ。
ひすいこたろうさんは、家族といる時に愚痴や不満を言ってしまうのでひとりきりになった時に実行して成功したそうだ。
私は週末や連休にやるのが良さそうだ。
【4月12日】
500回言ったところでしばし中断。
シーズンが終わった羽毛布団を圧縮している時につい「めんどくさっ」
残念、チーン🤐
作業をめんどくさいと思ってもかまわないから口に出すな！
それにしても、めんどくさいが口癖なんだな自分。
【4月13日】
ありがとうありがとうと、ひたすら指を折り正の字を書くのも孤独なのでCDをかけようとした。
だがCDデッキが開かない。
何度OPENボタンを押しても開かない。(ステレオ古いからね)
「何なのよ！コレ」
はい、チーン😞
誰もいないんだから口に出すなって！
それでも今回は150回のところだったのでダメージ少な。
普段からひとり言多いんだな自分。
この日この後、7750回まで行く。
最多だ。
夜も遅くなったので、この辺にしておいてまた明日やろう。
と思ったまでは良かった。
その次だ。
「はぁ。ありがとう言うの疲れた〜」
元の木阿弥。。。チーン😓
【4月14日】
また1から。
290回のところで、掃除始めてまた何か言った。
チーン😥
次からは正の字の一本を100回に変更する。
右手で10を数え、左手で100を数えていく。
紙に記す回数が減る分、ペースアップだ。
スマホで推しの曲リストを聴きながら1100回。
特に好きな曲だと聴き入ってしまって口が止まる。
テンポのいい曲だと、言葉がつられそうになり「あるがとう」になる。
「聴きながらだと歌っちゃうな」
チーンか❓
状態を言っただけなんだけどなー。
厳密にやりたいので、また仕切り直して2500回。
今度はお風呂掃除していて何か物を落とし、「あーもう(何で落ちるのよぉ)」
ハッとして後の言葉を飲み込んだけどアウトだよね。
チーン😕
掃除、きっと嫌いなんだね自分。
整理整頓好きの掃除嫌いなのだ。
【4月17日】
週半ばの一日休日だったけど始めた。
またも2500回でチーン😑
ありがとうと言っているくせに子どもの頃の、親に対する不満などがふと湧き上がって口を衝いて出てしまったのだ。
これまでで最悪のパターン。
一発で決めるはずが失敗すること8回。
チーン分を合計すると今まで19000回近く言っている。
家の中の家具家電、雑貨、植物に鉱物。
ずっと一緒にいてくれて、見守ってくれている物たちひとつひとつに向かってありがとうを言ったりもした。
しかしまだゼロ地点であるという現実。
成し遂げるのが遅くなれば、その分「半年後」も遅くなる気がする。
【4月21日】
職場にいても自宅にいても失敗を犯してしまう。
一日で一気に完遂するしかないのか、と思いつつ開始したこの日、初めて10000回を超える。
例によって推しの曲を聴きながらの17000回辺りの時、涙が溢れた。
たまたま曲順で思い入れのある曲が続いたからに過ぎないけれど、普段は泣くまでのことはなかった。
一年前には夢にも知らなかった存在、その世界。
出会えたことに感謝が湧き上がった。
ところで明日は月曜日。
出勤ということで躊躇があり、結局始めたのは夕方からだった。
でもここまで来たら今日やってしまうしかないと思った。
ひすいこたろうさんは、22000回を超えた辺りから心からの感謝の気持ちが溢れて来て、タオル数枚必要なほどの涙になったという。
家族がいること、仕事があること、健康でいられることなどすべてのことに対する、泣くほどの感謝の想いで。
さて、私も本当に22000回辺り。
これまでの人生の各年代での辛かったことに思いが廻る。
その時その時を耐えた自分、頑張ったねありがとう。
それぞれの事柄があったから今の自分が作られている。
そのすべてのことにありがとう。
親族、友人、同僚など出会った人たちが浮かぶ。
良い思いばかりじゃなくても自分に関わってくれたすべての人にありがとうと言える。
親は親なりの愛情を注いでくれたということ、頭でならわかっていることを心でも認めることができた。
タオルではなくティッシュペーパーを消費すること数枚。
涙はひとしきり流れると収まり、そこからは消化試合の様相となる。
日付変わった午前3時半、とうとう25000回達成🎉
数え間違いもあるかも知れないので念のため更に500回プラスする。
機械的でも何でも、ありがとうと発声する時の表情は自然とにこやかになることに気づいた。
決して不機嫌な顔にはならないと。
そして、こんなにありがとうを言ったのに声が枯れることもなかった。
【余談】
就寝が朝方になったため案の定、寝過ごし、3分の遅刻。
ところがこの朝は複数の鉄道で遅延が発生しており、寝坊遅刻は堂々の有償遅刻に化けてくれた。
寝坊はしても、何か幸せな気持ちの目覚めであった。