今年、人生で初めてファンクラブというものに入会した。


実は入会未遂なら一度ある。

それは高校時代のこと。

海外の人気ロックバンドのファンクラブに入会するべく、会費を送った。

しかしいつまで経っても梨のつぶてなのだ。

おかしいと思っても今とは世情が違うので追跡する術がなかった。

雑誌に載っていた宛先は東京で、地方の高校生が確かめに行くこともできない。


雑誌で活字になっているけど、そのファンクラブとは実在するのか。

もしかして、なんちゃってファンクラブ詐欺?

それとも、本物ではあったけれど入会希望者が殺到して処理が追いつかなかったとか?

もうわかりようのないことだけど、ロックバンドの人気を利用し、純粋な若者を騙す輩がいたとしたら、やつらはその後ロクな人生を送ってないに違いない!😡

送金額は忘れてしまったけれど、高校生にとって小さいお金ではなかったはずだ。


ファンクラブに入ろうとした理由は、やはり少しでも有利にチケットを取りたかったからだ。

その道を失ったので、どうにかツテを頼り来日公演(名古屋)のチケットを取ることができた。

ところが、宿泊が必要になるからとの理由で親の反対にあい、公演に行くことができなかった。

彼らの曲の数々は今聴いても色褪せていないけれど、当時はロクな想い出がない。


これまでファンになったシンガーは何組もいるのに、ファンクラブに入るという思いに至らなかった。

あの時のことが尾を引いたのも少しはあるかも知れないが、やはりその気にならないものはならなかったとしか言いようがない。


そしてこの度の初入会。

一粒万倍日と天赦日が重なる日に入会の申込みをしようと決めていたところ、2024年はいきなり1月1日がその日と知る。

う〜ん、次の3月15日でもいいかぁ。

ちょっと勇気を必要とすることだったので、つい先延ばしの方向に行きかける。

そもそも元旦ってATM開いてるっけ?

検索すると、開いてる!

でも17時までだ。

で、今何時?

わっ、あと20分じゃん。

走れば間に合うかも。

ATMに振込用紙は置いてあった。

ペンは?

ない!

こういうところに備え付けのはずのペンがないのだ。

万事休す?

とりあえず振込用紙を持ち帰って書くだけ書こう。

また走って自宅に戻り、慌てた文字で必要事項を記入していく。

時計を見ると5分前。

ひょっとして間に合うかも!

元旦から何度走るのだ?!


2週間後、ファンクラブ事務局から届いた書類の中に「メールが戻って来てしまうのでご連絡ください」のメモ。

あー、焦りまくって書いたメールアドレスが読み取れなかったのだ。

おまけに会員証の姓も部分的に違う字になっている。

焦りまくって紛らわしい字を書いたから💦

初っ端から余計な手数をかけてしまった。


でも、3月15日にしなくて正解だったとわかることになる。

日延べしていたら、あのLIVEには行けなかった。


【追記2024.4.1】

ロックバンドのファンクラブに会費送ったのに梨のつぶてだった(怒)と書いたけれど、ウン十年振りに物入れを整理していたら、出てきた!

会員証と、メンバー全員で写っている生写真っぽいモノクロ写真一枚が。

記憶って、割と曖昧なものですね〜

でも会報などは一度も送られず、それっきりだったのは間違いない。