19年振りの昇仙峡。
前回は松本清張の「地方紙を買う女」の舞台となった場所に行ってみたくて訪れたのだった。
あの時は考えもしなかった目的で再び訪れることがあるとは。
単結晶がいい、水晶の六角柱がわかる程度に残っていればいいという具合に、望みが控えめなのは先人の動画やSNSを観ているから。
(内心あわよくばとも思っている)
海岸より川原、川原より山、ではあるけれど山は大変。
掘ることはできないし。
というわけで仙娥滝の真上の川原に下りて発掘した。
100均で誂えた、7ミリほどの網目のザルが武器だ。
この網目を通り抜けてしまう大きさなら要らないという基準なのだ。
荒川の流れは速く、水量も多い。
岸付近だけでなく手の届く範囲の川底までザルですくう。
気を付けないと、バランスを崩しでもしたらすぐそこの滝に流れ落ちてしまう。
成果は、、、2センチほどの水晶片をどうにか一つ手にできた。
他にはどこの部位かわからないような小さい、でもきれいな欠片が五つほど。
それらは友人たちへのお土産に。
採取/2023.6.24山梨 荒川
どうにか水晶の六角推のあたりだとわかる。
しかし、内部は透明できれいなのだが黒っぽい内包物がごみのように見えてしまう。
サンポールにしばらく漬け込んでみた。
表面汚れは落ちて、より白くなったものの内包物までは取れない。
サンドペーパーで形を整え、表面を少し磨いてみる。
ひっくり返した断面側
期待を抱いて甲府駅から乗ったバス。
揺られながら道中聴いた曲。
その曲がこの水晶とリンクして特別なものとなった。