お相撲 二〇十二年 | ポエムで暮らそうブログ

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サラリーマン、高校英語教師、建設業経営者など常に前向きに生き、喜寿を迎え田舎暮らしを楽しむ知人。その時々を詩に託し、30年作り貯めた3000編、現在も毎日一編作り続けている作品をご紹介させていただきます。ご笑覧宜しくお願い致します。

現役時代 招待を受け
升席で観戦した
ほど良い間隔で茶酒が届く
身近で見る力士は逞しく
身体は光沢を発ち それはそれは
美しかった

勝負は勝か負けるかのいずれ
勝利にはそれなりの技が光り
敗北にはそれなりの理がある
人造武器無し 裸の闘いは
心穏かに観戦できる

勝者は誇らしげに手刀切り礼を受け
敗者は悔しさを滲ませ礼後去る
勝って驕らず
負けて卑屈にならず
国技に相応しい威厳があった

あれから三~四十年
剥き出しの勝ち振る舞い
剥き出しの負け振る舞いが
テレビでアップに映し出された
既に威厳は失われ 奥深さは消えた

今や 上位層に日本力士は不在だ
漢字名ゆえ一見不明だが
外国力士が上位を占めているようだ
国技とは何か心の蟠りが消えない
もしかすると大きな曲り角なのだろう

高齢ゆえ時間はあり余る程ある
しかし相撲観戦は絶えて久しい
底流に流れる精神が無い
虚しさに捕まるのは避けたい
相撲道には底知れぬ力、技、 ・ ・ 伝統が
芯となっているのだろう
国技に戻る日はもうあり得ぬのか