夢の星 13 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「ここは警察に。」
友人は首をすくめて塀の外を気にしている。

「警察なんかあてにできませんよ。
     近所迷惑なんで話だけしてきます。
   所詮チンピラですから。
   ここにいて、出ないでくださいね。」
山野は落ち着いて諭す。

「え?  はい。気を付けて」
老人

壊れたシャッターの門をくぐり、道に出る。
塀の横に黒いセダン。
その後ろに前歯を隠して山野をにらむチンピラ。

「出てきました。
    アニキ、こいつですよ。
   ヤイヤイヤイ、前歯と頭蓋骨とスマホの落し前、つけてもらおうかっ!」
と口を隠して恫喝してくる。

【スイーーン】
セダンの窓からオールバックの痩せた男が山野を見ている。
「あんたかい。
    うちの舎弟にケガをさせたって?」

「知らねぇな。
    テメェで投げたゴミ袋でフライの練習してたらしいが、顔面キャッチしたなら見たかったなぁ。」
山野も口を押さえてみた。

「なるほどな。
    で、どう解決する。
    全治1ヶ月というところか、
     治療費、慰謝料。
    ざっと見積もって、、、
    50
    妥当かな?」
オールバックが指を追って数える。

「あれに?
    そんな大金ないな。」
山野は小銭入れを開く。

「この野郎。
   50万だぞ!
小銭入れなんかだしやがって。」
チンピラ

「お、金額を提示するとは。
      頭蓋骨 心配しちゃうなぁ。」
山野

「バカが。」
オールバック

「へ?
    おちょくりやがって。
      そうか、そうか、
    なら、奥の手よ。」
チンピラは何かを隠し持っていた。