RIVER KID 10 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

《ド,ド,    ド》
重い足取りの足音だ。

幽霊は足が無いなんて聞いていたが。

「まてよ、料理人か?」
監督は歯を食い縛り内鍵をギュッとつかむ。

《ド、     ドッ         ドッ》
足音はドアの向こう側まで来たのだ。

《コッ、 コッ、コッ、ココッ、》
ドアをノックしているのか?

「うっ」
返事をすべきか?
悩んだが声は出なくなっていた。


《ダンッ》

《ダンッ》

ドアを激しく叩き始めた。

《ダンッ、 ダンッ》



「・・・るな。

     来るなっ!」
監督の喉から、やっと絞り出た声だ。