RIVER KID9 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

窓の無いトイレ。

電気を消されては何も見えないのだ。

逆に何かが見えてしまうのではないかと不安がこみ上げてきた。

幽霊と初の御対面になるかもしれない。

 その幽霊とは、
我々の夕食になってしまわれた宿泊客のはずだ。

楽しみにきた旅行先で、あの料理人達に、料理されてしまったのだから。

耐えきれない無念だろう。

知らなかったとはいえ、それを食したのは、

我々は呪われるだろう。

しかしだ、
明日は、その立場になっているかも知れない。

ここから逃げよう。

こんな呪いの連鎖を立ちきるのだ。

もちろんテレビの取材なんて取り止めだ。

監督は便座を立ち上った。

その時、

《ギィイ、イ、イ》
トイレに誰か入ってきたようだ。