そしてユウドウは急いで車椅子用のスロープを遠回りしている。
「やぁ、いらっしゃい。マサキくん。」
昨日、デンエモンで会った社長が出迎えた。
二人と一台はロビーに入る。
そこにはガラスケースがあって、お掃除ロボットの他にもいろいろな家電が並んでいた。
「こんにちは、顔だけ出したので帰ります。」
マサキ
「あぁ、お母さんにそう言われて来たんだね。
大丈夫だよ。
お母さんにはお話してあるからね。」
社長
「わかりました。
でもお菓子はいりませんから。」
マサキ
「あ、あぁ、そうだね。
お菓子ね。
ごめんね、食堂以外は飲食禁止なんだ。」
社長は
お菓子の用意
とロボットのパネルに書いて、総務部に送信した。
そしてビジターの札をマサキの首に掛けると、3階に向かう。
エレベーターを降りると、長い廊下があり、設計室にたどり着くまでに2箇所のドアをくぐった。
社長は、その度にドアの横の機械に手をかざす。
するとドアの継ぎ目が緑に光ってから開いた。
「魔法みたい。」
マサキも真似したが反応しない。
「ここにチップがあるんだよ。」
社長は手の甲を見せる。
「飲食禁止なのに?」
マサキ
「ポテトチップじゃないよ。」
社長