UFO工場 3 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「おーっと、京芝の掃除機を避け切れず、
ランバの鬼掃除機がクラッシュです。
   そして、生き残ったのは。
   これだー!」
息子

「これは、新製品だね。
      これは生き残って当然だよ、僕。
   壁や家具を傷つけないようにセンサーがあるんだよ。
   花瓶とか倒したら大変でしょう?」
店員が勝者の掃除機を抱えて、センサーを指す。

「すげー、ハイテク。
    ママ、これにしよ!これ強いよ。」
息子

「強い?
    掃除機買いにきたのよ。
    で、いくらなのよ?」
母親

「えーとね。S A I K・・」
本体のロゴと同じローマ字の値札を探す息子

「こちらは、実は。
     まだ非売品でして、すみません。」
店員

「えーー!
    売ってないのー?」
息子

「ごめんなさい。
     でも、なんでここにあるんだ?」
店員

「他の掃除機はセンサーないの?
    花瓶倒すの?ボーリングみたいに?」
子供の質問攻めに店員は、近くの店員に助けを求めた。

「斎藤君、ちょっと。」
その手招きに斎藤の名札の店員が来た。

「いらっしゃいませー。
     掃除ロボットをお探しですか?」
母親に会釈する斎藤。

「斎藤君、これがここに。」
この店員は高橋という名札

「あぁ、これ。
    デモ用の見本品です。
   さっきサイキョウの社長が置いて、忘れて帰ったのかな。
   あれ、旧型のサイキョウ掃除機がないな。」
斎藤

「つまり社長が間違って古い方を持って帰ったんだな。」
高橋

「これはいつ頃発売ですか?」
母親

「発売予定はまだ決まってません。
    まだ改良するかも知れませんし。」
高橋