鉄の園 26 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

ついに12月23日を迎えた。

クリスマスパーティーは、予定通りに開催される。

《カッ、ッパァン、
                     ッパァン、
                            ッパァン》
その合図の花火を7時に上げた。

駅舎の周りには大勢の人々が集まってきている。

ロータリーでは仕上げの装飾と露店の組み立てが始まる。

駅名看板の下にはリースが飾られた。

午前9時

ロータリー入り口のテープカットを市長とアイアンラボでするはずだった。

若者はスマホのカメラをスタンバイしている。

「ここで、非常に残念なお知らせをしなくてはなりません。」
市長は1人でマイクを握った。

「まさか?」「マジで?」
「うそだろぅ?」
若者たち

「この企画を立ち上げから頑張ってくれた、
     アイアンラボの3名は、
    インフルエンザで、」

「えーーーー!」「かわいそー!」
若者

「そう、可哀想です。
     いちばん楽しみだったはずの彼女たちが、心を込めて作ったイベントです。
    皆さん、彼女たちの分も、盛り上げて下さいませ。」
市長は長く頭を下げた。

「盛り上げようぜ。」
「アイアンラボ頑張れー。」
「ありがとう、楽しむよー!」
若者

「さぁ皆さん
     クリスマスパーティーを始めましょう。」
市長

また花火が上がった。