ニュースでも流され、
ついに国会まで開かれた。
「日本は地下での兵器開発をやめろ!」
「経済制裁になりかねない事態。」
ついに国連が動き出すことになった。
「え、日本政府は、
今回問題となった地下施設を視察しまして、
ですね、
かつての兵器工場であったが、戦後からは1度も稼動することなく、
ですね、
廃工場のまま、現在に至ったものと認識して、ございます。
え、昨今の、隣国のですね、
稼動中の兵器工場とは別物として、ですね、
お考え頂きたい。
今後、この施設を、どう処理していくかは、市長を交えて、忖度、いや、選択をされるべきと 思います。」
総理大臣。
ニュースのインタビューでは、
「地下施設につきましては、爆発物も無く安全であります。
市としましては、一般の方の見学できる文化財として、保存することに決定しました。」
市長
「博物館ですか?」
記者
「戦争のミュージアムです。
この町の歴史、戦争の悲惨さを学べる施設に変わることでしょう。」
市長
「なぜ今まで公表されなかったのでしょう?」
記者
「私たちには、鉄の掟があったのです。
戦時中からの掟。
工場のことは他言しない。
それは、家族を、地域を守るためです。」
市長