鉄の園 24 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

調査を終えて、市役所に戻る。

回収したドローンは、会議室のテーブルに置かれた。

地下工場の今後について会議をしていた。

保存し、観光名所にしたい派
危険なのですぐに埋め立て派
補強して地下街やショッピングモールに派
など。

その時、市民から1本の電話が入り、
会議は中断された。

あるユーチューバーの動画を見てくれと言う電話だ。

それを今、プロジェクターに移しだす。


『ども、真相解明チャンネルの
       デシャ・バリーです。
   今日は、今、ネット騒然のあの大穴。
   隕石? 
     手抜き工事?
      果たして、その真相は?

      つーことで、ジャーン!
       ポチりましたよ、ドローンです。
《ワーー、パチパチ》
        こいつで、真相解明っす。』

「まさか。」大倉

「しかしドローンはここだ、画像データは抜けないはずでは?」市長

「ドローンは画像を見ながら操縦してます。
つまり、その画像を保存、編集してるのです。」
ドローンに詳しい土木課職員。

『さあ、穴が見えますよ。
        ドローンが入ります。』

『消防車が、落ちたんですね。
      地面は、雨で濡れてます。
     ドロドロですね。』

『これは何でしょう。
      線路ですね。地下鉄ということですか?』

『皆さんももう聞いたかな。
     ここって戦争中に武器を作ってたらしいっす。』

『けっこう広い。
    見渡しますね。

       いや、スタジアム、もっと広いです。』

『どんどん奥へいきましょう。
     もしかしてバリーのこの動画が初潜入?』

『見てください。
     溶鉱炉じゃないですか?
やはりここは、
   《ガチャガチャ》


ここで映像が切れてます。
多分ドローンを壊されたようです。

どうですか?
  あの国を彷彿とさせる巨大地下兵器工場。
バリーが真相解明しました。

私は国家の秘密をあばいてしまったのかも知れません。
消される前に拡散してください。

バリーの命があったら、またお会いしましょう。バーイ。

《チャンネル登録よろしくぅ。》』


「くそっ、ユーチュンバーめ!」
大倉