仮面トラッカー イダテン 3-13 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

アジトの住所へたどり着いた。

林の中の廃墟のようなビルだ。

換気扇から煙が出ている。

この中でどんなことが行われているのか。


軽トラを敷地の外に停めた。
林の木々の間をすり抜け、ビルの裏手に回る。

壁をつたいながら歩き、裏口を見つけた。

ベレー帽を脱ぎ、窓ガラスに充ててパンチで割る。

≪グシッ≫
少しヒビを入れて、腕の入る穴を開け、内側の鍵を外した。

ベレー帽のガラスの粉をはらってからかぶる。

一階は倉庫のようだ。
完成品の見覚えのある段ボールが山積みされている。

その向こうには新品の段ボール箱。
市販の羽毛布団を買ってきているようだ。

とすると段ボールだけ替えて売っているのか?

とにかく二階に上ることにした。

階段を上りきり、廊下を進む。
すりガラスの窓がある鉄のドアの向こうから機械の音がする。

すりガラスの人影から従業員が動き回るのがわかる。
潜入は困難だ。

しかし運のいいことに更衣室を見つけた。
ロッカーに新品の作業着がある。
これに着替えて鉄のドアを開けた。